やはり俺の考察ブログはまちがっている。(アニメ・数学)

気の向くままに、気になる事の考察をしています。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9話(後半。続) 考察

やっはろー

 

今回も

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(後半。続)9話

の考察をしていきます。

 

 

 以下多分にネタバレを含みます。

 

 

 

帰路の空気は重いようです

陽乃から新情報というか余計な情報を聞かされたので、お祭り気分で帰るわけはなく二人ともだんまりだったようですね。電車の中での由比ヶ浜の問いかけは確信犯ですよね。

「ヒッキーは・・・ゆきのんから聞いてた?」

 

*1

 これは確実に聞いてないことわかって聞いている。なんなら「ヒッキーも聞いてないよね」っていう付加疑問文といってもいいくらい。

 

確かに言いにくいことではあるな。雪ノ下からすれば比企谷を轢いたのは自分ではないにしても、かかわっているわけだから「ゴッメ~ン☆ 君のこと轢いちゃった☆(ゝω・)vキャピ」とはならん。当たり前か。

 

ですよ。っていう芸人も「真面目に謝るときは『ごめんなさい』って言うんだぞ」って言ってたのを思い出した。

 

閑話休題

電車を降りて比企谷由比ヶ浜を送っていましたが、女の子送るのってハードル高くないのかな? 家の近くまでついて行くことになるから嫌がられたりしないかなとかは考えないんですね、比企谷さん? これもお兄ちゃんスキルなんですかね。でも、”送る”じゃなくて”ついて行く”って書くとストーカー感が否めないな。

 

道中も雪ノ下についての話が進んでいました。

 

由比ヶ浜は、雪ノ下が言い出せなかった気持ちに理解を示しています。自分も比企谷が轢かれる原因を作ったのは自分だと言い出せなかったということもあり、痛いほどよくわかるのではないでしょうか。

 

他の会話も見ていきたいけど、この場面での会話の切れ目が難しい。なんだかんだしてたら結局、全部書いていそう。それはいろいろと問題ありなので避けなければ。

 

ここでも相変わらず比企谷由比ヶ浜は平行線。考え方が違うのですね。

「知らぬ存ぜぬでいいんじゃねぇの。雪ノ下にとって触れてほしくないことは触れないでいるべきだ」

「知らないままでいのかな・・・」

「知らないことが悪いことだとは思わないけどな。知っていることが増えると面倒ごとも一気に増えるし」

(中略:由比ヶ浜は雪ノ下の力になりたい。比企谷に雪ノ下を助けるように言った)

「いや、それはないんじゃねぇか」

(雪ノ下が困ることも、助けを求めることも、そして、俺が踏み込むことも)

 

*2

 とことん他人に踏み込むことを嫌う比企谷です。付かず離れづというかそもそも近づかずというスタンスですね。自分はノリノリで近づいても相手がどう思っているかなんてわからない。それで傷つくくらいなら最初から絶対防衛線を設ければその問題は解消される。

 

いつかのショッピングモールで比企谷雪ノ下に「半端な知識で知ったような顔されるとむかつく」と言っていたのを思い出しました。ここでの内容を踏まえると、他人に知ったような顔されたら腹立つから自分もそんなことはしないという決意表明みたいな印象を受けました。だから”誰が”とかではなく”誰に対しても”一切踏み込まないのでしょう。

 

さらに続き

「それでもヒッキーは助けるよ」

「そんなのわからんだろ」

「だってあたしのことも助けてくれたじゃん」

「言っただろ。お前だって知ってて助けたわけじゃない。俺にそういうの期待するな」

 

*3

 ここでも由比ヶ浜の意見を否定しています。ただの偶然で起こったことだから意味なんてないっていうのは比企谷の口癖みたいなものですね。偶然は偶然でしかない。そこに個人の意思が介在しない以上、自分勝手にその偶然起こった出来事を誰かの感情と結びつけるなど傲慢であるということなのかな。

 

周囲からの自分というものを意識するあまり、周囲の求める自分を追い求めるあまりすべての可能性を排除し、限定し、希望を捨てていると言ったところでしょうか。それに比企谷は周囲が自分に何も求めていないことを知っている。いや、そう思っている。だからただ何もないという道を進もうとするのですね。なんかこれ前にも書いたような気がするな。

 

そして、最後の「期待するな」というセリフ。これは、仲良くなるとか相手のことを心配して踏み込むとかそういうたぐいのことを言っているのだと思います。もちろん、雪ノ下に対してもそうだし、由比ヶ浜に対してもそう。

 

 フラグをへし折る比企谷

会話の流れで由比ヶ浜比企谷に対しての思いを語ることになっていました。まぁ、思いと言ってもこれまでの関係性のおさらいというか、今までの印象を受けてこう思っています程度のことなので、完全なフラグが立っているわけではありませんが・・・いや、こういうのをフラグというのか? データがなさ過ぎてわかりませんでした。。。

 

比企谷へ語り掛ける由比ヶ浜ですが、やっぱり大事なところでは言葉が詰まる。緊張しているのだろうと思う。この流れで行けば絶対告白だしね☆ その流れを察したのか比企谷も居心地は悪そうですね。そんなことはないって考えているから余計にだろうな。

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由比ヶ浜から目をそらす比企谷

*4

 

さらに追い打ちをかけるように携帯が鳴ります。結衣ママからだったみたいですが完全に話の腰を折られた感は否めない。変に雰囲気を醸し出した手前、ここからまた話を続けるのはちょっとねぇ・・・。結局、2人はここで別れました。

 

このシーンでの画像を持ってこようかと思ったけど、由比ヶ浜の目がウルウルしていてそれをアニメのほうで見てもらいたいのでここではなしにしましょう。にしてもこの時の由比ヶ浜の目は大きすぎないですかね?

 

自責の念

比企谷の2か月足りないという願いもむなしく、 夏休みが終わり学校が始まってしまった。そうなると必然的に雪ノ下と顔を合わせることになるのですね。でもね、雪ノ下さん。そんなとこに立ってたら見えちゃいますよ? 変な意味じゃなくてね? 気を付けてねっていう気づかいだから!

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危ない雪ノ下

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 この時の会話はあまり弾んではいなかったのですが、というかそもそもこの2人のは会話というか罵り合い・・・比企谷は罵られてばかりだからドッヂボールなんだけど、その辺は置いといて。雪ノ下は花火大会で陽乃に会ったことを確認している。

 

おそらくその確認は、事故の話を陽乃から聞いたのかどうか、由比ヶ浜も知ってしまったのか否かの確認も含まれているのだろう。比企谷はそっけなく返していました。

 

そして、別れ際に雪ノ下が切り出そうとしていますが、比企谷はさも当然のように、いつもと変わらないテンションでそれを遮ります。この理由は比企谷もモノローグで明らかになります。

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うつむくゆきのん

 

俺は自分が好きだ。今まで自分のことを嫌いだと思ったことなんてない。高い基本スペックも中途半端にいい顔もペシミスティックで現実的な思考も、まったくもって嫌いじゃない。だが、初めて自分を嫌いになりそうだ。俺が見てきた雪ノ下雪乃。常に美しく、嘘をつかず、誠実で、寄る辺がなくともその足で立ち続ける。そんな雪ノ下雪乃に。きっと俺は、憧れていたのだ。勝手に期待して勝手に理想を押し付けて勝手に理解した気になって、そうして勝手に失望する。何度も何度も戒めたのに、それでも結局直っていない。

 

雪ノ下雪乃ですら嘘をつく。

 

そんな当たり前のことを許容できない自分が、俺は嫌いだ。

 

*6

 別れ際に雪ノ下が何かを切り出そうとしていたのは、比企谷も分かったはず。というか、わざとその発言を遮ったのだろう。

 

比企谷のモノローグに「初めて自分を嫌いになりそう」というセリフがある。比企谷本人は、自分に与えてきた戒めを守れていないことに気づいてしまったからだと語っている。自分が勝手に「この人はこういう人だ」というイメージを持っていて、それをもとに接している。けれど、そのイメージが壊れてしまうと失望する。ひどければ相手を非難する人もいるだろう。そのイメージは自分勝手に描いたものとも気付かずに。

 

特に、自分との関係性に対するイメージは大きな役割を担う。家族や親戚ならともかく、友達とか親友とか心の友とか、定義しにくい関係の場合はお互いがどう思っているかわからない。好き嫌いという感情もそう。これらのような関係、人によってとらえ方が変わる可能性がある関係を自分の中だけで済ませずに、絶対的なものだと思って疑うことも知らずに信じ込んでしまう。だから、その関係に認識の違いがあるとわかると傷つくし、攻撃する。

 

たぶん比企谷もこういった経験をしているはず。自分は仲いいと思っていても相手はそうでもないとかはよくあること。でも、それが度重なると幼い心には重くのしかかる。何回も裏切られていくうちに、人との距離感の測り方とか詰め方とかが分からなくなっていったんだろうなと思う。

 

今さらだけど、心の友はわかりにくい関係ではないな。力でねじ伏せられる相手のことをそう呼ぶ。もしくは、ジャイアン参照。ただし、長編大作になった時は頼りになる存在でないと世間的には許されないそうです。

 

閑話休題

そしてもう一つ。比企谷雪ノ下のことに対してというか、雪ノ下と接することで感じたことをモノローグで語っていて、その中では「初めて自分が嫌いになりそうだ」から「そんな自分が、俺は嫌いだ」と断定にまで変化している。

 

これは結構大きな変化なのではないでしょうか。勝手に自分の理想を押し付けてしまっていることに気づいて自分に対して失望している比企谷は、雪ノ下とそれなりの関係にあったということ。もちろん奉仕部で活動しているため物理的に接触する時間や回数は多くなるけれど、それ以上に心理的に近い距離にいたんではないかな。

 

何とも思っていない相手には、自分の理想を押し付けるなんて思はない。だって何とも思ってないし。万が一「押し付けてるは~」ってなっても、そこから先、自分のことが嫌いになるまではいかない気がする。雪ノ下比企谷の中で大きな存在だからこそ、彼女に理想を押し付けてしまって、勝手に失望する原因をつくったことに対して深く考えているのではないかな。比企谷が意識しているかは別として。

 

とにかく、現時点では比企谷の中で雪ノ下は大きな存在になってきているのかな~って思っています。こうご期待です。

 

 これで9話の考察は以上です。

 

さようなら。 

*1:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。9話

*2:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。9話

*3:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。9話

*4:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。9話

*5:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。9話

*6:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。9話