やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9話(前半。続) 考察
やっはろー
今回も
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(前半。続)9話
の考察をしていきます。
以下多分にネタバレを含みます。
・炎色反応
小町の策略によって由比ヶ浜と比企谷は2人で花火大会に行くことになりましたね。女の子と花火行くのってフィクションですよね? アニメや小説やラノベの中だけの話なんだよね? そうでしょ?
5巻の最初に比企谷が小町の夏休みの自由研究を手伝っている様子が書かれている。その内容は炎色反応。なんならその宿題の内容まで付録でついている。そこには花火大会で浮かれる輩への非難も忘れずに書かれてある。もしやこれが伏線になっていなのかな? とか、今思った。
待ち合わせ場所に浴衣で登場した由比ヶ浜。似合っていることは言うまでもありませんが、それをちゃんと伝えられる比企谷はイケメンでした。なかなか相手を褒めるって素直にできないよね。
比企谷に褒められると思っていなかったのか、由比ヶ浜は少々戸惑いながらもうれしそうです。そらうれしいよね。うらやま。
お互い気恥しいなか電車で会場まで移動するんですね。どう考えても気まずいな。そんな2人のやり取りでほほえましかったのがこちら。
同時に同じ質問を切り出していましたね。仲いいな~。なんともほのぼのです。ほのぼのログです。
そしてそして、電車の中で事件は起こったのです。起こってしまったのです。ラブコメの神様はやっぱりいるんだなと思いましたよ、渡航先生?
由比ヶ浜が浴衣に下駄? 草履? で足元が不安定な時にかぎって電車がブレーキかけてふらつくんですよね。そして比企谷にもたれかかるんですよ。なんだよできすぎかよ!
こういうハプニングが起こった後はどこかよそよそしくなったりするんだよ。いや、経験ないから知らないけどさ、たぶんそうだよ。
ハプニング前(左上)はお互い目を合わせて会話していたのに、ぶつかった後(下段2枚)はお互い顔を直視できてないんだよ。由比ヶ浜が見てるときは比企谷はそっぽ向いてるし、逆に比企谷が見てるときは由比ヶ浜は恥ずかしそうに下向いてるし。なんだよもう。テケテーンとかイントロが聞こえてきそう。by 徒然チルドレン
そして、この場面で見逃せないのがこちら
これだよ! これ! ハプニングが起こるだけでも結構焦るのに、それが女子との密着まで演出してくれるなんて気にならないわけがない。いや、それしか意識しないし、これ以降はそのハプニングのことをベースに考えちゃったりするまである。
キョドってなかったかなとか、たまたま偶然、ほんと不意に、不可抗力で、神様のいたずらで起こったことなのにそれを意識しているとか思われたら恥ずかしいとなとか、もうほんといろいろ考える。考えてしまう。
そんな邪念を悟られないために、わざわざ比企谷はこんな行動に出たのだと思う! 肩で顔を書いているけどたぶん痒くなかっただろうし、汗も出てないんだと思うよ。ただ、平静を装おうとして余計なことをしてしまうパターンのやつなんじゃないかな?
関係ないけど、”平静”って平塚静とほぼ同じなだ。そうか! 自分の人生を穏やかに保つために、平静を保つために結婚しないんだな!
追記:これ書いたときはまだ13巻読んでなかったんだよ。読んでみて同じこと書いてたから親近感沸いたよ、比企谷と。
関係ないけど気になったことが一つ
まずは、前にも書いたけどガラケーなんだねってこと。本題は小町からのメールの内容。小町は花火大会に行っていないはずなのに、なんで商品の値段を知っているのだろう? 実は一回行ったのかな? 誰といったのかな? 大志とかな? 書かないほうがよかったかもしれない。
あれだな、値段を知っているのではなくて、この値段のものを買って来いってことなんだと思うよ。なんだ、ただの無理ゲーかよ。
・ 第二のハプニング
会場に無事到着して屋台を回ってますが、その時の比企谷のモノローグからすると、小町のお膳立てには気づいているみたいですね。逆にこれで気づかなかったらどんだけ鈍感なんだってレベルですが、比企谷の場合は敏感すぎてそれもそれで困りもの。
比
だからこそ自らを戒める必要がある。そんなわけないだろ、と。
やっぱり戒めちゃうんですね。夢とか希望とか持たないんですね。相変わらず比企谷の自意識と自己防衛は平常運転です。
一方、由比ヶ浜はテンション上がりっぱなしですね。屋台ではしゃいでる姿はなんともかわいらしい 。そうか、女の子は屋台にはしゃぐものなんだな。メモメモ
いろんな屋台がある中宝釣りの前でだべっていましたが、比企谷のありがたい御高説兼営業妨害が炸裂。アニメ見てるときは「ぜったい屋台のおっちゃん起こるよね?」とかって見てたけど、ラノベ読んで解決。睨まれてましたね。
その後、綿あめを購入しようとしているときに第二のハプニング発生!! 緊急事態です。大変まずい状況になりました。同じクラスの女子に遭遇してしまったのです!!
その女子の名は相模。
また出てくるから覚えておこうね。
由比ヶ浜がお互いの紹介を射しているときに「同じクラスの~」ってつけてるのがいろいろ物語ってますね。比企谷がぼちとか、比企谷が他人とかかわってないとかなんかもういろいろ。
一方、相模のほうはというと
完全に見下されてますね~これは。比企谷なんてモブキャラと一緒にいる由比ヶ浜まで見下してますよこれ。マウンティングって怖いんですね。アニメだからまだわかりやすいけど現実ならもっと巧妙にやるんだろうな。それか徹底的にマウントを取るか。
相模も表向きは男女で来ている由比ヶ浜と比企谷をうらやましがるような発言をしていますが、どこか茶化したような印象はぬぐえませんな。それに、そんな建前を言われて終始比企谷のことを気にしながら会話を続ける由比ヶ浜が心苦しい。
そんな状況で長居できるはずもなく、先に行く比企谷。そらそうだよね、話が終わるのを待つだけならともかく、話が終わったら比企谷は由比ヶ浜と一緒に回ることになる。じゃあねとか言って相模と別れる時には、必然的に由比ヶ浜と比企谷のツーショットを見せることになる。比企谷としてもそれは避けたいんでしょうね。由比ヶ浜のイメージのためにも、自意識のためにも。
比企谷がその場を離れる時に使った言い訳「焼きそばが混んでいる」でしたっけ? いや、ぜんぜん混んでないだろ。それとも、ものすごい混雑が解消されるくらい長い時間由比ヶ浜は相模としゃべってたの? もしくは、めっちゃ混んでる焼きそば屋にできている行列の最後尾に比企谷が並んだ途端に、後ろに人が並ばなくなったとか。なにそれツラすぎ。。。
・謎のイケメンスキル
この後申し訳なさそうに由比ヶ浜は比企谷に追いついていますね。やっぱり由比ヶ浜としても比企谷の気持ちは察していたようです。確かにあの状況は居心地悪いよね。比企谷じゃなくても、いい感じになりつつある女の子と祭りに行ったさきで同級生に会ってからわれて、売り言葉に買い言葉で「こいつのことなんて何とも思ってねぇし」とか言っちゃってその後ギクシャクするみたいな状況が想像できた。なんだこれ、最近のドラマでも見ないよ。どこの古典だよ。
しかし、比企谷はそんな奴ではなかった。イケメンスキルが発動していたのです。
由
「ごめん・・・」
比
「・・・リンゴ飴・・・買うんだろ?」
世の女性たちに問いたい、これって結構イケメンじゃないか? もちろん顔の話ではない。花火大会の会場に入った時、由比ヶ浜がリンゴ飴を欲しそうにしていたのを覚えているということだ。素晴らしいスキルじゃないか。
うれしそうです。このシーンでの由比ヶ浜の目がキラキラしているので、ぜひアニメでご覧ください。
・噛み合わない二人
場所探し中の二人の会話に注目。
由
「ヒッキーって、気、使えるんだ」
比
「はぁ? ばっかお前、めちゃくちゃ使えるよ。気使ってるから誰にも迷惑かけないように、静かに隅っこにいるんだろうが」
由
「あはは、そういうことじゃなくてさ・・・。その、なんというか、優しい? というか」
比
「よく気付いたな。そうそう俺は優しいんだよ。今までいろいろあったが誰一人何一つ復讐せずに見逃してきてやってるからな。俺が並の人間だったら今頃世界は終わってるまである。ある意味救世主だぞ俺は」
由
「並の人間いろいろあったりしないし」
由比ヶ浜の雰囲気的に確実に比企谷を褒めている。いいとこあんじゃんっていう感じで、見直したよっていう雰囲気で言っている。比企谷がお得意の卑屈スキルで返しても、わざわざ「優しい」と言い直して自分の気持ちを伝えようとしているのですね。しかし、それもむなしく比企谷の卑屈スキルの追い打ちにより断念したのか、的確なツッコミを入れて終わってしまいました。このツッコミは個人的に好みです。
今回はこの辺で
次回は、あの人が登場
さようなら
*1:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。9話
*2:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。9話
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*4:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。9話
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*8:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。9話