やはり俺の考察ブログはまちがっている。(アニメ・数学)

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 7話(後半。続) 考察

やっはろー

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」2期7話(後半。続

の考察をしていきます。

 

 以下多分にネタバレを含みます。

 

 

 

 鶴の恩返し

 

比企谷と副委員長で予算の計算をしているみたいですね。何をするかも決まっていない状況で、何をもとにして予算を組んでいるのでしょうか。もしかして、前回の会議で出てきた案のすべてのパターンで予算を組んでいるのか!? どこのブラック企業だよ。

 

予算を考えた結果実現不可能なものも分かったようです。本来であればそれを排除して現時点で可能な案をもとに本格的な準備に取り掛かるのでしょうが、玉縄相手ではそうもいかず、「すべて検討する」との結論に達しました。

 

「すべて検討」って何を話し合うんですかね? 予算的にできませんってことがわかったらと内容を削るかカンパしかないでしょ。それは比企谷も言っていたし、だれが考えてもわかるでしょ。

 

もしかして、どうやって内容を削らずにできるかとか、どうやってお金を集めるかとかまで話し合う気なのかな? プロジェクトの立ち上げ段階で時間があるならまだしも、イベントまで日がないというのにのんきな奴いだぜ、まったく。。。

 

改めてこういう上司の下では働きたくないと思いました。まぁ、玉縄みたいなやつに限らず、「何とかしてくれ」とか「頼むで」とかしか言わない上司も嫌だな。系統的に似ている気がする。

 

玉縄の暴走を止められない比企谷を見ていると、今までの自分のやり方を思い切ってできないような雰囲気ですね。自分のやり方が原因で奉仕部がバラバラになったことやいろはが大変な思いをしていること。そこに鶴見が一人でいることも合わさって、自分の方法が本当に正しいのかと考えてしまし躊躇しているように見えます。

 

玉縄との話し合いが進まないのは平常運転として、いろはとのやり取りのほうにも問題が出てきています。比企谷が指示を出す形になっているということですね。

 

この構図は、文化祭の時の雪ノ下相模を彷彿とさせます。お手伝いの領域から完全に逸脱していますね。それだけ頼りになって仕事もできるということなのかもしれませんが、今後の生徒会運営のためにも、いろはを先頭にした指揮系統を構築する必要があります。

 

まぁ、いろいろと課題は山積みですが、会議をしても玉縄とはなしても何か知らの意思決定がなされない限りヒマなんですよね。比企谷としては時間があるのになにもできない・することがないってな感じでメッチャもどかしいでしょうね。

 

なので、暇を持て余した神々の遊びとまではいかなくとも、暇つぶしがてらに鶴見の飾り作りを手伝います。一人黙々と作る鶴見の様子はやっぱりボッチなのかもしれないということを予感させますが。飾りづくりを終えた後の表情は達成感に満ちた満足げな表情でほっとしました。

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満足げに微笑む鶴見留美

*1

最初はツンツンしていましたが、内心、比企谷に手伝ってもらったことがうれしかったりして。

 

飾りづくりが終わって、鶴見比企谷にお礼を言おうとしていますが、なぜか比企谷がそれを遮って、ツリーの飾りつけに行くように促していました。

 

さえぎる理由があったのでしょうか? 改まってお礼を言われると恥ずかしいのか、お礼を言われるようなことはしていないという意図なのかわかりません。

 

ツリーの現場に走って向かう鶴見を見ている比企谷のモノローグです。

比 

 昔のやり方でも、救えたものは確かにある。

 ただ、それだけではきっと足りないのだ。

 俺の責任。その答えを俺はまだ知らずにいる。

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はしって向かう鶴見留美

*2

 走って向かう鶴見を見て、比企谷は今までもやり方のすべてが間違っていたわけではないと気付いたみたいです。

 

もし、鶴見が救われていないのなら、まだボッチのままだったらみんながいる場所に走って向かうことはなかったでしょう。きっと、ツリーの飾りを一人で作っていたのも自分が作りたかったからなのだと思います。

 

決してやらされているわけでも、みんなとの居心地が悪いわけでもなく、周囲に合わせずにしたいことをやっていたのでしょう。だから作り終えて満足げな表情になっていたのだと思います。きっと、千葉村での経験を経て鶴見も変化したのですね。

 

未だ、埋まらず

パーティバレルの予約をしに来た比企谷雪ノ下がバッタリ出会ってしまいました。いやな偶然ですね。店内で会ってそれから外のベンチの広場?的なところに移動して話しています。

 

小さいことですが、なんて言って移動したのでしょうね。お互いによそよそしい感じで話しているので、わざわざ話すために移動したとも思えないんですよね。自然と出口の方向に進んでいたら外に出たから、無言ってのもなんだし話しかけてみたっていうことなのかな。

 

どうでもいいことが気になる性分なんです。

 

その時の会話は平行線というよりかどんどん離れて行っている感じですね。お互いが相手に対して自分のことは必要ないだろうと言っているような印象でした。

「・・・一色さんの件、手伝っているのね」

比 (略)

「わざわざあんな嘘までつかなくても、よかったのに」

比 

「別に嘘はついてねぇよ。それも理由の一つだ」

「・・・そうね、確かに嘘ではないわね」

比 

「・・・勝手にやって悪かったな」

「別に構わないは。あなたの個人的な行動まで私がどうこうできるわけではないし、そんな資格もないもの。それとも・・・、私の許可が必要?」

比 

「・・・いいや、ただの確認だ」

「・・・そう。なら、謝る必要なんてないじゃない。(中略)あなたなら、一人でも解決できると思うわ。これまでもそうだったのだし」

比 

「別に解決なんかしてねぇよ。・・・それに、ひとりだからひとりでやってるだけだ。お前だってそうだろ」

「私は、・・・違うわ。いつも、できているつもりで・・・、わかっているつもりでいただけだもの」

(中略)

「ずっと気を使っているわ・・・。あのときからずっと・・・。だから・・・。けど、別にもう無理する必要なんてないじゃない。それで壊れてしまうのなら、それまでのものでしかない・・・。違う?」

 

*3

まず第一にこのシーンを見ただけですべてを理解するのは不可能なんじゃないかと思っています。ラノベに書いてある内容をくみ取らないと比企谷の心情は理解できないですよきっと。

 

もし、完全に理解できた方がいたらラノベで答え合わせをしてほしい。結構難しいよね? 難しいよね?(2回目)アニメ見た時とラノベ読んだときの差に驚いたのは私だけではないはず。

 

この場面での比企谷の心情はラノベを見てもらうことにして、雪ノ下の心情をセリフから考察していきましょう。

 

しょっぱなのセリフは雪ノ下は、比企谷いろはを手伝っていることを知っている。というか察しているのでしょう。由比ヶ浜が部室では比企谷の話をしないと以前に言っていましたしね。

 

「あんな嘘」というのはいろはが依頼に来た時に追い返したときのことか、比企谷が早退すると告げたときの「小町が受験」ということを指しているのでしょう。たしかに、どちらも”嘘”とはいいがたいですね。

 

「嘘ではない」という比企谷の言葉を受けて雪ノ下も「嘘ではない」と認めています。しかし、そのあとには「真実でもない」という言葉が続くような気がします。雪ノ下由比ヶ浜比企谷の交通事故に関わっていることを言わなかったので、そのときの自分と重ねているのかもしれません。

 

その次の「別にかまわないわ~私の許可が必要?」の部分は雪ノ下が少々意固地になっているような気がします。

 

生徒会選挙の一件で奉仕部での活動で、分かり合えなかったと悟ったことを背景にして話している様子ですね。そのあとのセリフも同じような言い方になっています。

 

「あなたなら、一人でも解決できると思うわ。これまでもそうだったのだし」というセリフも、わざと自分と比企谷の距離を感じさせるような言い回しになっていますね。

 

ここで思い出すのが、1期12話で雪ノ下が言っていたセリフ。

「・・・でも、今はあなたを知っている」

 

*4

 詳しくはこちら

error-of-consideration.hatenablog.com

 

当初、「知っている」という言葉から比企谷雪ノ下の関係がここから始まっていくような印象でしたが、今思うと、雪ノ下はこの言葉を相当な親密度を表す言葉として使ったのではないでしょうか。

 

このタイミングで雪ノ下比企谷と特別な距離を持つ関係になれたと思っていた。けれども比企谷はそう思っていなたっか。というよりか、「そんなわけないだろ」と戒めていた。

 

だから、2期3話でこのような言葉が出てくるのですね。

「お互いを知っていたとしても、理解できるかは別の問題だもの」

 

*5

 詳しくはこちら

error-of-consideration.hatenablog.com

 

雪ノ下比企谷の自覚する以上に近しい存在だと思っているのだとしたら、この言葉から雪ノ下の相当な落胆が感じ取れます。

 

自分の期待したような関係ではないことを知ってしまったから、比企谷を遠ざけようとしているのですね。

 

そして、「わかっているつもりでいただけだもの」というセリフからは、2期話のセリフを思い出します。

「・・・わかるものだとばかり思っていたのね」

 

*6

 

 最初、この言葉の主語を比企谷にして考えていましたが、7話のこの会話で雪ノ下を主語にして考えることもできそうですね。

 

これまでは「比企谷雪ノ下のやろうとしていることをわかる」というものでしたが、「雪ノ下比企谷のやろうとしていることをわかる」と読み替えると、なおさら雪ノ下の喪失感がうかがえます。

 

相手のことをわかると思っていたのに、全く分かっていなかったという気持ちはこれまで奉仕部で過ごしてきた時間を否定し、これから過ごす時間の意味を奪い去るには十分すぎたかもしれません。

 

では、最後のセリフに参りましょう。

「それで壊れてしまうのなら、それまでのものでしかない・・・。違う?」最後の「違う?」は反語かな? 少しのことで壊れてしまう関係を偽物とし、取り繕わないと保っていられない関係をなれ合いとしてきた比企谷にとっては耳が痛い言葉です。

 

壊れないように保とうとするのが偽物としての在り方なのなら、たとえ嘘だとしても本当のことを言わなかったのには何の意図があるのだろう。それは、この関係を終わらないようにと努めた結果のなれ合いなのではないか。

 

比企谷に問うているような気がしました。さすがの比企谷もこれには顔が引きつっていましたね。

 

さらなる溝が生まれて終わってしまいました。

お互いの次回は呪縛から解放されるのでしょうか。

 

いや、されます。

言っちゃったよ。(・ω<) てへぺろ

 

それでは

さようなら。

*1:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 7話 

*2:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 7話 

*3:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 7話

*4:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。 12話

*5:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 3話

*6:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 5話