すべての教科に通用する勉強法 PART2 各教科への活用法
やっはろー
前回は効果的な勉強法として「音読」の効果と注意点を紹介しました。なので、今回はその「音読」くをどのように活用するのかを教科ごとに見ていきましょう
・英語
音読の効果を最も期待できるのはこの教科でしょう。英語は”言語”なので自分たちが日本語という言語を話せるようになった時と同じように考えると理解できます。
日本語を話せるようになるときは、誰しもが大人の真似をして声に出すことを繰り返し行い習得してきたはずです。
「読む・書く・話す」という3つの能力に関して言うと、一番最初に「話す」ことができるようになり、次に「読む・書く」につながっていくのです。
国や地域ごとの教育水準測る一つの指標に「識字率」というものがあります。「識字」文字の読み・書き・理解できることやその能力のことを言い、「識字率」とは識字できる人の割合のことを言います。
ここで注目すべきは、教育水準を測る指標に「話す」という能力が入っていないことです。理由は単純で、どこの国に生まれてもその国に言語というものがあり、周りの人間がその言語を使いコミュニケーションをとっているのなら自然と話せるようになるからです。
では、この考え方を中高生が行っている英語学習に使うと「まずは、真似して話す」ということです。つまり「音読」です。単語の意味を覚えるのにも長文を理解するにも英語を読めないと話にならないのです。
日本語は「表意文字」と言われ一つ一つの文字が意味を表しています。英語は「表音文字」で26文字のアルファベットの組み合わせで音を表しています。だからこそ、英語学習には音読が欠かせないのです。
以上のことを踏まえると参考書や問題集を選ぶときはCDなどの音源がついているものを選びましょう。
・中学生用問題集
・高校生用問題集
このようなCD付きの問題集はたくさんあります。参考書や問題集を選ぶときはレイアウトや分量などを見て決めましょう。
もし、そういった基準がわからない、特にない場合は「これいいな」と思ったものを必ず最後の一問までやり切ることにつきます。ぜひ、普段の学習に音読を取りいれてみてください。
・音読の方法
Level1:めちゃくちゃ苦手ならここから
まずは長文に出てきている単語を一つ一つ発音できるか確認。めちゃくちゃ正確にする必要はありません。知らない単語を調べる程度です。
Level2:単語は大丈夫
CDの音源を聞いて音読してみる。ゆっくりバージョンが収録されていればそれから慣らしていきましょう。上で紹介している高校生用問題集にはスラッシュリーディング(英文を短く区切ったもの)とそのままの英文を読む2種類の音源が入っています。早いなと感じる場合は、スラッシュリーディングから始めてみましょう。
Level3:ゆっくりなら大丈夫
ここまで来たら後はひたすら音読。CDの音源を通常の速度でシャドーイング(音源に続いて読むこと)を繰り返しましょう。さらに、読んでいる長文の意味も考えながら音読すると効果大です。
では、最後に音読をする上での注意点をまとめておきましょう。
・注意点
- はっきりと大きな声で。
- 毎日行う。
- 椅子に座らず歩きながら。
- シャドーイングからはじめる。
- 1つの長文につき最低20回。
これが大まかな流れです。最初からうまい下手は気にせずルールを守って毎日繰り返してみてください。
・社会・理科
ここでは暗記教科への音読の応用を紹介していきましょう。もちろん、理科の計算は省いています。
暗記をするときは書き取りがメインになるとは思いますが、音読も上手に使えば効果的に暗記できるのです。
・方法
その1
教科書に書かれてある文章で暗記したい部分を決めて何度か音読する。
その2
教科書を閉じて何も見ずに覚えた部分を暗唱する。
暗唱できていない場合はもう一度繰り返す。
その3
暗唱するときに録音する。
自分の声で聴くことが暗記には効果的です。スマホなどの録音機器が近くにない場合、耳栓やイヤホンなどで耳をふさいで自分の声が反響するような状態を作ることもおススメです。
その4
一回で終わらず復習する。
覚えた日・翌日・3日後・1週間後となるように間隔をあけながら覚えたの内容の復習を行いましょう。
暗記はインプットとアウトプットの両方を行う必要があります。覚えた内容を声に出して言うだけでもアウトプットとして十分に効果を発揮します。ぜひ音読を取り入れてみてください。
ところで、社会や理科の教科書って文章で書かれてありますよね? 私も勉強しているときはなんでだろうと思っていました。箇条書きにしたり図表で書いたほうがコンパクトになるんじゃないか、わかりやすいんじゃないかと思っていましたが、今思うと「音読しろ」っていうメッセージだったのかもしれませんね。
・おわり
今回は暗記科目を中心に音読の活用法を紹介しました。少しでも効果がありそうだと思った方は実践してみてはいかがでしょうか。
次回は、数学と音読の関係を考察してみましょう。
さようなら。