やはり俺の考察ブログはまちがっている。(アニメ・数学)

気の向くままに、気になる事の考察をしています。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10話(後半。続) 考察

やっはろー

 

今回も

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」10話(後半。続)

の考察をしていきます。

 

 

 以下多分にネタバレを含みます。

 

  

 

・相模のわがまま

委員会での作業ペースを落とすとか言い始めましたよ。それに賛同する陽乃も悪い人です。先輩に言われてしまったら言い返しずらいのは明白。となれば、この状況を注意できそうなのは先生くらいですが、見たところ不在ですね。八方ふさがり。

 

陽乃が参戦したことで気をよくした相模は、雪ノ下の制止も聞かずに話し続けて、ついには雪ノ下陽乃の関係性のことまで持ち出していました。性格悪いなー。

 

相模としては、自分の存在価値を見出せない委員会より、クラスで友達と楽しくしたほうが満足なんでしょうが、救いようがないですな。当初掲げていた「自身の成長」はどこへやら。

 

そんな相模委員長は置いておいて、気になるのは陽乃比企谷のやり取りです。比企谷雪ノ下が委員会にいることを意外だと言っていましたが、陽乃はそうでもないというか当然としてとらえていますね。

「私はやると思ってたよ。だって、部活には居づらくなってるだろうし、姉の私が実行委員長をやっていたんだもん。あの子がやろうと思う理由には充分よ」

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ジト目ヒッキー

*1

自信満々に答える陽乃を怪訝そうな眼付きで見ています。「なんでわかるんだ。なんでそんなに確証を持てるんだ」と目が物語っています。

 

ただ、陽乃の発言から察するに、雪ノ下の中では陽乃の存在は相当大きいものであり、かつ陽乃もそれを分かっているということですね。陽乃に心のうちを握られているのはいい気がしないですね。

 

・救世主?

相模の提案の後ですが、休む人間が増えて仕事に偏りが出てきているみたいです、特に雪ノ下が。それにしても、高校の文化祭ってそんなにやること多いのかね? 初回の会議(まだ相模が委員長の席に座っていたころ)の話の内容からすると、まぁ多いかなって感じだけど、ファイル山積みになるくらいって相当だな。

 

そんな感じで空気が悪い中、葉山が登場です。比企谷とのやり取りですが笑えました。

「人手足りてるのか?」

「全体のことは俺にはわからん。下っ端は担当部署だけで手いっぱいだ」

「担当部署って?」

「記録雑務」

「あっ・・・似合うな」

(喧嘩売ってんのか)

 

*2

 喧嘩売ってますよ、買いましょう! 買ってやりましょう。さすがに、こんなこと言われると比企谷もイラっとしたのかアホ毛がピクッて動いてました。にしても、葉山がこういうこと言うのって珍しいような気がします。比企谷に対してはほかの人たちと違う面を見せているような感じですね。

 

そんな会話をしながらも委員会が機能していないことを指摘する葉山。それに乗っかるようにめぐり先輩も誰かに頼ることを雪ノ下に提案していました。もちろん、今回頼る相手は葉山です。雪ノ下にとってはそれも引っかかるポイントでしょう。そして、その状況を見ている比企谷は持論を展開します。

最高だ、感動だ、麗しい仲間意識だ。だが、じゃあ、一人でやることは悪いことなのか? どうして、今まで一人でも頑張ってきた人間が否定されなきゃいけないんだ。そのことが俺は許せない。

「・・・頼るのは大事でしょうけど、そもそも頼る気満々の奴しかいないんですよね。頼ってるならまだいいですよ、単純に使っているだけの奴らがいる」

 

*3

 よくあるよね~こういう状況。真面目に生きてりゃバカを見る的なやつですよ。もちろん、周りが人に押し付けて楽をしている間、自分はコツコツやっていれば誰かから評価される「アリとキリギリス方程式」を否定するつもりはありませんが、社会にはのらりくらりやっても適度に評価される人っているんですよね~クヤシイゼ。

 

比企谷の持論に話を戻すと、「頼る」という関係に疑問を投げかけているように思う。相手のことを信頼して頼るっていうのはとても難しい、今回の文化祭の仕事に至っては雪ノ下以上の能力を持つ者がいないために、かえって足手まといになる可能性だってある。

 

頼る・頼られるって言うとお互いに信頼しているとか、絆があるとかなんとか、いい関係を連想しそうだけど、ただ相手にもたれ掛かっているだけなのに、それを信頼と勘違いしている人間もいる。

 

信頼という言葉を盾にして相手にもたれ掛かっていると、その関係はいずれ破綻する。でも、信頼っていう言葉でその関係を一度定義してしまっている以上、どれだけその「信頼」が一方的なものだったとしても、その関係を崩そうとする人間が間違っていると責められる。人に押し付けて、人を使っているだけなのに美化している。今の文実はまさにそうなのではないだろうか。

 

そんな鋭い指摘をする比企谷ですが、後半でおどけてしまったためめぐり先輩から「最低」認定をされてしまいます。夏合宿の時の平塚先生に次いで、比企谷に「最低」といったのは2人目ですね。まぁ。めぐり先輩のやつは本心からでしょうけど。やだ、本心なんだ・・・かわいそう。

 

そんなやり取りを見ていた雪ノ下の返答は、葉山の申し出を受けるということでした。ただし、めぐり先輩の助言と雑務(比企谷)へのしわ寄せがいっているという事実がなければかたくなに断っていたでしょう。

 

ただ、気になるのは、そうやって葉山の申し出を受け入れる理由を述べた後の謝罪。

「・・・ごめんなさい」

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目元が描かれていない

*4

 どこに向けられたかもわからない言葉です。自分の力不足を感じているのか、相模の暴走を止められなかったことを気に病んでいるのか、そんな相模の暴走を助長させた姉の存在に対してなのか、なにか理由をつけないと助けを求められない性格を悔いているのか、んーほかにありますかね? 今のところ思いついたのはこんな感じですね。

 

奉仕部の面々ともうまくいっていない状況で、文実で環境を変えて進み始めたはいいものの、結局そこでもうまく回れずにストレスを抱えているのでしょう。奉仕部も文実も陽乃が原因な気がする。他人が言うのもなんですが厄介な姉ですね。

 

・相模は何も知らない

そんなやり取りのさなか相模登場です。相変わらず悪びれる様子もなく、会議室に入ってソッコーで葉山をロックオン。2人して楽しく談笑・・・とはいかず、雪ノ下相模に仕事を振っていました。

 

あからさまにご機嫌ナナメになる相模は「委任」という言葉を持ち出して仕事放棄を宣言。そそくさと帰っていきました。

 

ちょっと待たれよ! アニメではこれで終わりですが、ラノベではもっといろいろあったのです。まずは、比企谷節満載でお届けする葉山相模の会話の裏の解説。←これが面白いのです。

 

ぜひこの辺りはラノベをお読みください。ぜひぜひ☆

 

雪ノ下、死す。

 もちろん生きています(笑) 単に体調不良でした。もともと体力がない上に相模の仕事まで引き受けて、おまけに相模の提案で来なくなった人たちの分までも請け負ってってしてたら限界が来るのは目に見えているのですけどね。

 

前に葉山が「破綻する」と言っていたのが現実になりました。ラノベでは、葉山が文実のメンバーよりも定期的に来て手伝っているということが掛かれいました。葉山、いい奴だなー。

 

最後のシーンで、雪ノ下の机に積み上げられた分厚いファイルの束が崩れるのが、奉仕部の関係や陽乃との関係、文化祭実行委員会の現状などを表しているように思えました。

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崩れるファイルたち

*5

 

10話の考察は以上です。

11話でお会いしましょう。

 

さようなら

*1:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。10話

*2:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。10話

*3:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。10話

*4:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。10話

*5:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。10話