やはり俺の考察ブログはまちがっている。(アニメ・数学)

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11話(前半。続) 考察

やっはろー

 

今回も

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」11話(前半。続)

の考察をしていきます。

 

 

 以下多分にネタバレを含みます。

 

 

 ・ご立腹、由比ヶ浜

雪ノ下のお見舞いに来た2人ですが、雪ノ下のそっけない態度に由比ヶ浜は起こってました。そら当然って感じですよね。相模に文実の運営の補佐を頼まれたときに、一人のほうがいいという理由をのたまっていたわけですから、由比ヶ浜の「できてない」という指摘はごもっともです。

 

それと、由比ヶ浜比企谷にも起こっているのです。10話で雪ノ下のことを助けるように比企谷にお願いしていたので、現状から判断するにこちらも同じく、由比ヶ浜に「できてない」と言われてしまいます。

 

由比ヶ浜比企谷を責めていると、雪ノ下は「十分だ」といってフォローしていますが、どこか距離を置くような雰囲気ですね。

 

雪ノ下比企谷も人との距離を詰めるのが下手なので、奉仕部の3人との関係もどうしていいかわからないまま始まったのですが、今になって崩壊の危機に差し掛かっている。原因は違えど比企谷雪ノ下もお互いが距離を取ろうとしている。

 

比企谷雪ノ下に勝手に理想を押し付けてしまった自分への戒めのために、雪ノ下は事故のことを言い出せなかった罪悪感のためかな? まぁ、なんにせよ原因は違えど目的は同じ見たいな感じです。

 

 そんな状況のまま会話は進みますが、雪ノ下の絶対防衛線を切り崩すことができないまま由比ヶ浜は黙ってしまいます。

「大丈夫。まだ時間はあるし、家でも仕事はしていたから実質的な遅れはないの。由比ヶ浜さんが心配することではないわ」

「そんなのおかしいよ」

「そう、かしら・・・」

 

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距離感

*1

由比ヶ浜は思っていることはあるけど言葉にできない~♬って感じですよね。というか、この感情を言葉にできる人はいるのだろうか。論理的に説明がつくようなものでもない気がする。

 

遅れがあるから人手が必要とか、文化祭の準備が間に合っていないから手伝うとかそういう理由ではなくて、ただ雪ノ下のことが心配で体調を崩してほしくなくて、一緒にいたくてっていう感情なんだろうな。

 

雪ノ下が最後のセリフを言ったとき、目線は床から離れてなかったですね。画像は上のものを参照してください。載せてもよかったのですが、間違い探しかっていうくらい同じだったので割愛します。

 

雪ノ下は「そうかしら」ととぼけているような感じを出していますが、本当に「え? そうなの?」っていうこと言われたら、自然と顔が相手の方向に向くと思うんですよね。でも、今の雪ノ下の顔が動いてないってことは、自分がお題目を並べているだけだってわかっているのではないでしょうか。

 

何となくですが、由比ヶ浜の気持ちにもうすうす気づいていて、でも事故のことがあるからこれ以上距離を詰められないって考えている。

 

比企谷もそうですが、雪ノ下はこれまでもなにか理由がないと行動できなかった。だから、事故のようなゆるぎない客観的事実があることが重しとなって動けずにいる。事故に加害者としてかかわってしまった自分とその被害者である由比ヶ浜の距離をどうしていいか自分の中で折り合いがついていないって感じですかね。

 

お次は、比企谷の出番です。

「誰かを頼る、みんなで助けあう、支えあうっていうのは一般的には正しいことこの上ない。」

「そう・・・」

「でも理想論だ。必ず誰かが貧乏くじを引く。だから人に頼れとかいう気はない」

「でも、お前のやり方は間違っている」

「・・・じゃあ、・・・正しいやり方を知っているの?」

「知らねぇよ。だけど、今までのお前のやり方とは違ってるだろうが」

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ジト目ゆきのん

*2

 痛いとこつかれましたね、雪ノ下さん。最後の比企谷のセリフで理解していることでしょう。私はこれを最初に見たときは「ハァ?」って感じでしたけど、このブログを書き始めてわかってきました。

 

これは、1話で雪ノ下が掲げていた奉仕部のコンセプトのことを言っているのです。「飢えた人間に魚を与えるのではなく、釣り方を教える。変わりたいと思うものには手を差し伸べる」というものです。

 

これを書いた時点で、明らかに文実での雪ノ下の行動とはかけ離れていることはわかりますよね。釣り方を教えないといけないのに、魚を与えて調理して、温かいスープまで用意して、おまけに宿まで確保しているレベルですよ。至れり尽くせりじゃないですか。うらやまし・・・。

 

雪ノ下はジト目で正しい方法を問うてますが、比企谷にカウンターを食らってしまい劣勢になったところで由比ヶ浜の追い打ちが飛んできます。

 

由比ヶ浜の主張は「私たちを頼って」というものです。表現方法がわからないなりにも頑張って伝えようとしてのでしょう。考えながら言葉が途切れ途切れになっている様子でした。

 

この様子を見る限り、由比ヶ浜も自分の気持ちを伝えるのは不得手なようですね。一見コミュ力高そうに見えますが、その能力は空気を読むという能力の副産物的なものにあたるのでしょう。だからド直球に気持ちを伝えることが苦手なのかもしれませんね。

 

その後は、紅茶を出されて飲み干して帰宅という流れです。比企谷は猫舌のはずですけど頑張て飲み干したんですね。アニメでは由比ヶ浜がフーフーしているときに比企谷が帰ろうとしたから、由比ヶ浜は一口も紅茶を飲んでいないんじゃないの?

 

そして、玄関での会話で雪ノ下が一皮むけます。

由比ヶ浜さん」

「は、はい⁉」

「っその・・・。今すぐには、難しいけれど。きっといつか、あなたを頼るわ。だから、ありがとう・・・」

「ゆきのん・・・」

「でも、もう少し考えたいから・・・」

「うん・・・」

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背後をとるゆきのん

*3

 確実に背後を取りに行っている雪ノ下の目に影が書かれているのでちょっと怖い感じですね。殺し屋っぽい雰囲気出てますよ。

 

でも、たぶんわざわざ後ろに回ったのは面と向かって言いにくいからなんだと思う。「ありがとう」っていうのって、面と向かってだとちょっと照れ臭かったりしますよね。

 

雪ノ下の「もう少し考えたい」っていうのは、事故のことも含めて言っているんだと思うんですよね。迷惑かけっぱなしでいいのかなっていう感覚が近いのでしょうか。

 

そんな、いい感じの2人を置いて比企谷はその場を後にします。その時のモノローグがまたいい感じです!

自分が変われば世界が変わるというのは嘘だ。都合のいい嘘を押し付けられて妥協させられているだけだ。本当に世界を変えるってことを教えてやる。 

 

*4

 いい感じに高2病感が演出されています。比企谷が言っているのは、世界の中で自分一人が変わったところで無力だということでしょう。広い世界の中で一人が変わったくらいでは何も起きない、世界が変わるというのは”自分が”ではなく、本当に”世界が”変わったときに言うことなのだと言っているような気がしました。

 

だた、この意見に反論するなら、自分が変われば世界の「見方」が変わるとらえると全否定できないと思うんですね。もちろん比企谷の考える通り一人が変わったところですぐに世界は変わらない。行動を続ければ別かもしれないけど、それでも計り知れない労力がかかる。けど、何でもいいから小さいことに気づいて思考が変われば、物事のとらえ方も変わっていくから自ずと違う世界の見え方ができるようになるのだと思うんですが、どうでしょう。

 

 

 

今回はこのへんで。

次回は比企谷の世界の変え方に注目

 

さようなら。

*1:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。11話 

*2:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。11話

*3:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。11話 

*4:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。11話