やはり俺の考察ブログはまちがっている。(アニメ・数学)

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 11話(後半) 考察

やっはろー

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」2期11話(後半)

の考察をしていきます。

 

 以下多分にネタバレを含みます。

 

 

ラノベとアニメ

 

ラノベを読んだ方はご存じかと思いますが、この10話はラノベとアニメでだいぶ構成が違うんですね。とはいえ、どっちが良いとかってわけでもないんですよ。別に原作厨でもないですし、今回の話のボリュームが多かったこととアニメの時間が限られていることを考えれば双方とももに魅力はあるのです。

 

ですが、泣く泣くカットされてしまったとことにも今回の依頼を解くヒントとなるやり取りがあったので一つだけ簡単に紹介します。ほかにもありますが、詳しくはラノベをご一読ください。

 

では、そのヒントとなるシーンとは海老名さん比企谷のやり取り。もちろん、比企谷が直接声をかけたわけではなく、葉山の進路を考えるうえで参考になるかもしれないと思った由比ヶ浜が部室に連れてきたのです。

 

それで、一通り話が終わって部室を出た海老名さんを追いかけたときの会話です。その会話の中で、海老名さんが抱く葉山のイメージが語られていました。

 

そのイメージとは「葉山はみんなが傷つけない方法を選ぶ。みんなの期待に応えてくれるのが葉山」というものです。

 

これに関して海老名さんは信頼ではなく自分勝手な願望と表していました。たとえ願望であったも近いところで葉山を見てきたからこそ抱くイメージなんでしょう。

 

しかし、比企谷はそのイメージに違和感があるようですが、その正体は本人もわかっていないみたいですね。

 

この海老名さんのイメージと陽乃の「見つけてほしい」という言葉を合わせると、ちょっとわかることがあります。

 

葉山は今のみんなの関係を崩さないような行動を選択してきた。それを繰り返すうちに周りからも最適解を期待されるようになってしまった。そうなってしまってから気づいても遅く、みんなの期待に応えるしかなくなってしまった。

 

最も、みんなのことを考えて行動してしまうのは雪ノ下との過去が原因なんだと思います。特定の大切な存在を作ってしまえば、その周りの人をないがしろにしてしまうかもしれないという思いが、みんなの葉山を演じる動機なのでしょう。

 

でも、それは自分の意思ではなく周りの期待、ひいては周りの意思に変わりない。つまり、自分の存在がなくなってしまっているということ。

 

進路という人生にかかわる選択を独立して行うことで、自身の意思決定を自分自身で行いその存在を確かめたかった。あるいは、進路を明かさないことで見抜いてほしかったのかもしれません。

 

作戦コール

帰宅後、比企谷戸塚に電話していました。ここでランチタイムの伏線回収ですね。話し出す前は緊張した様子でしたが、ちゃんと戸塚に頼ることができた良かったです。

 

その作戦はマラソン大会で実行されるみたいです。二人がアイコンタクトしているシーンがありました。アイコンタクトを目配せっていうのは古いのかなと思って横文字にしてみました。ほんと、どうでもよかったな。

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目配せする比企谷と戸塚

*1

ちなみに、作戦には材木座も使われていました。でかい奴が前は知ってると邪魔になるのを利用されたみたいです。

 

あ、ちなみに材木座の進路は理系。これ驚くところ。

 

さて、作戦の内容はすでにちらっと書きましたが、葉山比企谷が話をするために後続の邪魔をするというもの。邪魔とはいっても妨害にならない程度に、抜かすのはダルいな~って思わせる作戦。

 

それを、戸塚をはじめテニス部が担っているわけです。あと材木座も。

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テニス部の壁 by 戸塚

*2

学校のマラソン大会ってまったく頑張ろうって気が起きないんですよね。速い奴は速いし遅い奴は遅い。当たり前か。そもそも運動が苦手な人にとっては苦痛極まりない。

 

それに、休んだとしても体育の成績とか出席にカウントされていたりするから、結局別で走らないといけないことになるんですよね。なんて仕打ちだ!

 

折り返し

葉山のペースに頑張ってついていく比企谷。チャリ通学じゃなかったら走れないとか言っていましたが、現実は不可能でしょ。比企谷も結構遠いところからきているみたいだけど、相手は運動部のエースで去年のマラソン大会覇者だぞ。

 

でも、比企谷が運動が苦手なわけではないと自分で言っていたから、確実に不可能ってわけでもないのか。走れてすごいな。

 

みんなの助けを借りて葉山と2人の空間を作ることができましたね。作戦は比企谷のモノローグであった「苦行の折り返し地点」で見せる心の隙に付け込むというものです。

 

細かな作戦の詳細はアニメかラノベをご覧ください。この作戦を進めるにあたって比企谷の出した結論は「葉山はみんなの葉山隼人をやめたい」と思っているということ。

 

以前、進路を聞いたいときに発した「煩わしいのやめてくれ」という言葉から考えたようです。アニメでは描かれていませんが海老名さんとの会話の中で覚えた違和感もヒントになっているのでしょう。

 

その考えてのもとで「進路がどちらか」を訊くのではなく、「理系にしろ」と迫っていました。その理由を聞かれて「みんなの葉山隼人をやめたい」と言われると、葉山の足が止まっていましたね。

 

このまま走り続けられると比企谷の体力的に限界っぽかったので、止まってくれてよかったかもしれないですね。(笑)

 

そんな立ち止まってしまった葉山のセリフ。

「やっぱり仲良くできなかっただろうな・・・」

「俺は君が嫌いだ。君に劣っていると感じる、そのことがたまらなく嫌だ。同格であってほしいんだよ 。君に負けることを肯定するために」

(中略)

「悪いな、連覇阻止しちゃって」

「・・・いいや、勝さ。・・・それが、俺だ」

「それに、君に負けたくない」

 

*3

夏休み千葉村での比企谷葉山から「同じ小学校ならどうなっていたかな」と問いかけられたことがありました。今回の「仲良くできない」とはきっとその発言を受けて言っているのでしょう。

 

仲良くなれない理由は劣等感によるものですね。陽乃が言っていたように葉山はプライドが高いので、他人より劣っていると感じるのが苦痛なんでしょう。それに、雪ノ下に対する個人的な感情も相まって比企谷に対しては余計に意識してしまう。

 

「君に負ける」という部分は何をもって負けると言っているのか定かではありませんが、自分にはできなかった方法で周りの人を変えてく比企谷を見て、そのことを羨む気持ちからきているのかもしれません。

 

この話をするとき一度立ち止まっているのですが、また走り始めます。その時の会話の「それが、俺だ」というのは「みんなの葉山隼人」としての自分を指しているのではないでしょうか。

 

確かに、周囲の期待にこたえ続けるのは煩わしい時もある。けれども、それを選んだのは自分だから、べつにやめたいとまでは思っていないということなんでしょうか。

 

そう考えると、比企谷の予想は完全に一致とは言い難いですね。

 

いまいちはっきりしない部分もありましたが、再び走り出した葉山の姿からは、今までの自分の選択を肯定して新たに前に進みだす様子が感じ取れました。

 

今回はこの辺で

 

さようなら

蝶々結び

今年のマラソン大会も葉山が優勝です。ほんと、すごいな。表彰台でのシーンは葉山三浦いろはに名指しでお礼を言ったことで、雪ノ下との噂は亡き者になりました。でも、そんなことしたら三浦とかいろはと噂たちそうじゃない? 

 

この場面で気になったのは、いろはのセリフ。拍手越しで聞こえずらかったのですが、ラノベによると。

「2位以下は別にいらないですよねー?」

 

*4

「いらない」っていうのは拍手とか表彰とかのことを言っているのであって、2位以下の連中は不要という意味ではないですからね! 別に悪気があったわけではないと思うんですよ。

 

ただ、今年も1位になった葉山を祝福したいという気持ちが前面に出すぎてしまっただけなんですよ。・・・ひいきじゃん。ただのひいきじゃん。。。

 

一方、比企谷は祝福ムードの会場を後にして、一人保健室に向かいます。そこで雪ノ下とばったり。体力がないので棄権させられたんだとか。

 

比企谷がけがの手当てをしようとすると、雪ノ下が代わりにしてくれます。この場面では以前のように雪ノ下比企谷を罵倒しているので、関係の修復がうかがえます。

 

比企谷をディスっている雪ノ下の言い方が楽しそうなんですよね。語尾が上がっているというかトーンが上がっているよう聞こえます。

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奉仕部の三角関係

*5

ケガの手当てをしてくれているので自然と距離が近くなるんですよね。最初は近づかないように目をそらしていた比企谷ですが、「できた」って言われると見ちゃいますよね。それでそのまましばし見つめあう二人。

 

見つめあ~うと~♬ 

すな~おに~♪ 

おしゃ~べり~♩ 

でき~なぁ~い~♫

をアニメで見れた瞬間です。

 

いつまでも見つめあっているわけにはいかず、我に返った比企谷が保健室から出ようとするとそこには由比ヶ浜の姿が。一瞬だけ落ち込んでいるような表情をしていましたね。たぶん比企谷雪ノ下のやり取りを聞いていたんだと思います。

 

保健室に入ろうとした由比ヶ浜は中に2人がいることに気づく。保健室の中からは2人の楽しそうな会話が聞こえてくる。以前のようなお互いに冗談を言い合える関係に戻れたことに安どする気持ちがあったのでしょう。その気持ちだけなら、何も気にすることなく入って行けたかもしれません。

 

しかし、楽しそうな会話が途切れ、一瞬沈黙が流れます。由比ヶ浜からすればなんで急に会話がなくなったのか、何のための沈黙なのか不安で仕方ないでしょうね。だから、保健室に入ることをためらっていたのではないでしょうか。

 

ちなみに、この場面で雪ノ下の進路は文系と明かされていました。1期では理系と言っていたのに変わったんですね。

 

打ち上げ

打ち上げの席で葉山比企谷雪ノ下で会話していました。雪ノ下の明るい表情や言動を見て、葉山は「変わった」と言っていましたね。

「なんかすっごい鳥! 超丸焼いてるの!」

「やっぱり彼女は少し変わったな・・・。もう陽乃さんの影は追っていないように見える。・・・けど、それだけのことでしかない」

「いいんじゃねぇの、それで」

「気づいてないのか」

 

*6

由比ヶ浜のセリフは料理に対して小学生並みの感想しか持ち合わせていないところが気に入ったので載せてみました。

 

アニメで聞いたときはまさか、「超丸焼いてる」って言ってないよな? って思っていたけど、実際言ってた。たぶん、由比ヶ浜=小学生

 

葉山の「変わった」というセリフは事実なんでしょうが、あまりその後の口調からすると手放しで喜べるものでもないみたいですね。

 

おそらく、陽乃ではなく比企谷のことを追いかけるようになったと言いたいのではないでしょうか。誰かを追いかけること自体に変わりはないから、同じ結果を招きかねないことを危惧しているのかもしれません。

 

会話の続きで、葉山が進路を言わなかった理由を言っていました。

「それしか選びようがなかったものを選んでも、それを自分の選択とは言わないだろ」

(中略)

「それでも・・・俺は選ばない、何も。それが一番いい方法だと信じてる」

 

「自己満足だよ」

 

*7

家の方針か何かですでに進路が確定していたのでしょう。だから、葉山にとっての文理選択は選択ですらなかったということですね。

 

それと、選ばないという選択をすることをみんなが求めているからではなく、自分が望んでいるからと考えるようになった。それはつまり自己満足であるということを認めたんですね。

 

比企谷と接していくうちに変わったのか、もとからそういう考えだったのかはわかりませんが、少しは肩の荷が下りたような印象を感じました。

 

 予告

 今回も予告部分はラノベに書かれてあるやり取りからとってきたものでしたね。マラソン大会中に、葉山の進路を聞くという依頼をなんとか解決した風の奉仕部と三浦たちが打ち上げに向かう様子が描かれています。

 

それにしても現代の高校生はこんなに打ち上げするのかね。もしかして、今も昔も変わらず打ち上げなるものは行われていたけど、呼ばれてないだけ・・・とかだったりして。

 

ま、呼ばれてもいかないんだけどね! とか一応書いておこう。

 

さて、その予告の中で気になった部分がこちら。

「めんどいのも含めて、さ」

「やっぱいいって思うんじゃん」

「そっか、それで、いいんだ。もっと簡単でよかったんだ・・・」

 

*8

三浦の直球な言葉に由比ヶ浜は何か気づかされたようですね。今後の展開に由比ヶ浜の大胆な動きが予想される予告になりました。

 

 

*1:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 10話 

*2:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 10話

*3:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 10話

*4:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 10話

*5:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 10話 

*6:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 10話

*7:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 10話

*8:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 10話