やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 11話(後半) 考察
やっはろー
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」2期13話(後半)
の考察をしていきます。
以下多分にネタバレを含みます。
デートのお誘い
受験に行く小町を見送る比企谷。去り際の小町の独り言が気になりました。
小
「サイン、コサイン、タンジェント・・・」
小町は高校受験をするんですよね? 千葉の高校受験は三角比とか三角関数とかが出るんですかね? 受験範囲広すぎじゃない?
とか思いながら見ていると、ラノベではこの発言の後に「範囲外だった」って付け足されてたので解決。
由比ヶ浜宅でママガハマが部屋から追い出されるとき、サブレの鳴き声が聞こえてたんですよね。サブレの声は小町の声と同じ悠木碧さんですから、もし13話の出番がサブレだけだったら寂しいなと思ってたんですが、小町の声もあってよかったですね。
小町を見送ったと同時に由比ヶ浜からデートのお誘いがありましたね。あまりに唐突なので変な声で返事をしていたのが笑えました。
水族館
集合場所につくと雪ノ下がいましたが、いるって聞いてなかったんですかね。それは雪ノ下もおなじで比企谷の登場に驚いてました。
水族館についてからもしばらくはテンション低めの雪ノ下でしたが、逆にテンション高めの比企谷をみてなんとか元に戻ってました。
水族館での場面も気になるところだけ見ていきましょう。全体はアニメかラノベをご覧ください。ほのぼのした雰囲気を感じ取れます。
まずは、動物ふれあいコーナにて、由比ヶ浜が早々に手を引き上げたのを見て比企谷は、由比ヶ浜の動物に対する気づかいを「由比ヶ浜らしい」といいます。
そのときの由比ヶ浜の表情は沈んでいました。
由比ヶ浜は自分が優しくないと言っていましたが、比企谷を含め周りは十分優しいと思っているんでしょうね。
もっとも、由比ヶ浜が自分のことを優しくないと言っているのは特定の部分だけを見て言っているのだと思います。その特定の部分が今後につながってくるのでしょう。
前々回くらいから「らしい」という言葉に敏感に反応していた由比ヶ浜の態度の真意が明らかになりそうですね。
続いてペンギンです。
ペンギンを見ている3人の目に留まったのは共通してこの部分だったのだと思います。3人で来ているのにこの内容を見てしまうと誰かひとりが欠けているような気持になりますね。
雪ノ下はこのパネルをみて館内に戻っていました。ここでもどう振る舞っていいかわからないから2人から離れたのかなと思いました。
そして、一匹で泳ぐ魚を見た雪ノ下のセリフ。
雪「寄る辺がなければ、自分の居場所も見つけられない・・・。隠れて流されて、何かについていって、・・・見えない壁にぶつかるの」
(中略)
「・・・私のこと」
まさに陽乃に言われたことそのままって感じですね。だれかを追いかけて真似をしているだけで、自分で決めてきたわけじゃない。だから、壁にぶつかる。ついていくものがないとどうしていいかわからなくなる。
何をしていいかすらわからないから、ぶつかった壁の正体さえも見えていない。見えていないからその壁を越えられない。だから、また別のついていくものを探してしまう。
マラソン大会の打ち上げで、葉山が雪ノ下のことを「陽乃の影を追っていない」と言っていましたが、それは「代わりに比企谷の影を追っている」という意味だったのでしょうね。
最後はクラゲを見ているシーン。クラゲを花火に例える由比ヶ浜の言葉で比企谷も夏の花火大会のことを思い出したみたいですね。
由比ヶ浜はデステニーランドでも花火大会のことを言っていたので、わざと強調しているように見えます。
それと、由比ヶ浜のセリフ
由「3人で見れて、良かった・・・」
まるで、今回で3人で見ることが最後のような雰囲気を感じました。でも、あながちこの予想は遠くないかも。
前日の晩に雪ノ下にたいして「やりたいことがある」と言っていたことから考えても、3人の関係に何かしたのメスを入れようとしていることに変わりないですからね。どんあメスが入るかでハッピーかバットかが決まりそうですね。
観覧車
もっと3人でいたいと思う由比ヶ浜が提案したのは観覧車に乗ること。これなら雪ノ下の体力に関係なく何周でも乗れちゃいますね。
比不安定さを偽りながらゆっくりと回り続ける。前へ進むことはなく、ただ同じところをいつまでも。
それでも、やがて。
由「・・・もうすぐ、終わりだね」
観覧車での比企谷のモノローグはまさに奉仕部の関係を言っているようですね。違和感を感じながらもそれをみないようにして、同じこと繰り返す。でも、その関係にも終わりが来ることを言っている。
ただ、比企谷の考える終わりは自然消滅的なものなのかも知れません。しかし、由比ヶ浜のセリフの「終わり」には、前に進むために「終わりにしよう」という決心のようなものを感じました。
最後の依頼
観覧車から降りたらあとは帰るだけですが、ここで由比ヶ浜が切り出します。その時の気持ちはまっすぐな瞳を見れば明らかなほど真剣です。とうとう切り出す時がきましたね。
アニメでは由比ヶ浜の震えている様子とそれに気づく雪ノ下と比企谷が描かれていました。そうとう緊張していたんだと思います。その後も、由比ヶ浜が震えている描写があります。画像では伝わらないと思いますので、この一連の流れはアニメでご覧ください。
緊張しながらも話を切り出した由比ヶ浜が次にとった行動は、比企谷にクッキーを渡すでした。前日から雪ノ下が泊まっていたからいつ作ったんだというのは置いときましょう。たぶん前もって準備していたのでしょう。
クッキーを渡す手も震えていましたね。受け取ろうとしない比企谷に強引に渡す由比ヶ浜。1期1話でクッキーを作るという依頼を持ってきたことを思い出して「すごい」という感想をもらす雪ノ下。
ここで、1期1話の由比ヶ浜がクッキーを渡したい相手が比企谷であることが確定しましたね。いや、知ってたんだけどね。今までは一応は憶測の域を出てなかったんですよ。
由「・・・だから、ただのお礼」
比「・・・礼ならもう貰ってる」
由「それでも、・・・ただのお礼だよ?」
比企谷のいう「すでに貰っているお礼」とはこれまでのことを言っているのでしょうね。サブレを助けたことで始まった由比ヶ浜と比企谷の関係は一旦清算して、新たに始めることになっています。
詳しくはこちら
error-of-consideration.hatenablog.com
だから、今更お礼なんて必要ないという意味なんでしょうが、それでも由比ヶ浜は「ただのお礼」としてそのクッキーに「お礼」以上の意味なんてないことを強調しています。
そのやり取りを見ていた雪ノ下は自分のカバンを抑えています。たぶん、渡しそびれたチョコが入っているのではないでしょうか?
つまり、由比ヶ浜のクッキーは「ただのお礼」で特別な意味はないけれど、雪ノ下のチョコには特別な意味がある。その意味を感じているから、なかなか渡せずにいる。
それを知っている由比ヶ浜が、もしクッキーではなくチョコを渡したら、そこにも特別な意味が出てきてしまう。だから、「お礼」というのを強調してクッキーを渡したのではないでしょうか。
その後は由比ヶ浜の決意が語られます。落ち着いて話しているようですが足元は震えていましたね。それに、途中でBGMが変わったので余計に緊張感が高まりますね。
由「あたしが勝ったら、全部貰う。(中略)ずっとこのままでいたいなって思うの」
「ゆきのん、それでいい?」
(中略)
比「その提案には乗れない。雪ノ下の問題は雪ノ下自身が解決すべきだ」
由比ヶ浜結衣は優しい女の子だ。そう勝手に決めつけていた。
雪ノ下雪乃は強い女の子だ。そうやって理想を押し付けていた。
「・・・それに、そんなの、ただの欺瞞だろ。あいまいな答えとか、なれ合いの関係とか・・・そういうのはいらない。それでも、ちゃんと考えて、苦しんで・・・。あがいて。俺は・・・」
由比ヶ浜言っている「買ったら」とは平塚先生が持ち掛けた勝負のことですね。その勝負の勝者に与えられる特権で自分の願いをかなえようとしているわけです。
そして、それでもいいのかと雪ノ下に詰め寄ります。ワナワナしてなかなか答えられませんでしたが、「それでもいい」と言いかけていましたね。
そこへ比企谷が止めに入ります。この時の由比ヶ浜は止められることを予期していたような雰囲気でした。画像の上2枚は由比ヶ浜が雪ノ下に詰め寄っているときのシーンですが、このときの由比ヶ浜の目は雪ノ下の答えを望んでいるよな期待は感じられませんね。
これから起こることが分かっていているような落ち着いた視線です。それを裏付けるかのように、比企谷が止めに入ったとき、雪ノ下はすぐに比企谷の方を向いていましたが、由比ヶ浜は向きませんでした。これも比企谷が止めに来ることをわかっていたからの行動だと思います。
とめに入った比企谷のセリフからは、いくら勝者の特権といえど個人の気持ちに嘘をついてまで手に入れた関係は「欺瞞である」という思いが伝わってきます。
それに、ここで思い出すのが平塚先生のセリフ。
平「考えてもがき苦しみ、あがいて悩め。————そうでなくては、本物じゃない」
いつの日かの橋の上で言われたセリフと、今回比企谷のいたセリフとで類似する部分がありますね。
おそらく、「俺は・・・」に続くのは「本物が欲しい」なのではないでしょうか。
ここでとうとう雪ノ下が発言します。
雪「比企谷くん、あなたの依頼が残ってる」
比間違っていてもいい。そのたびに問い直して、問い続けるから。
雪「・・・あともうひとつ」
「・・・私の依頼、聞いてもらえるかしら」
由
「うん、聞かせて」
比企谷の依頼とは「本物が欲しい」というものにほかなりません。ただ、比企谷自身は気づいていないようですね。
そして、13話も終わりですが雪ノ下にも依頼があることが判明。これは3期に期待が高まります。
さて、雪ノ下の依頼の内容についても少し考えてみましょう。ここで思い出すのが、デステニーランドで比企谷と話しているときに欲しいものがあると言っていたことです。その時は「何かしら」と言ってはぐらかしていました。
おそらくは、この時言っていた雪ノ下の欲しいものに関する何かではないかと思います。つまり、比企谷と陽乃が持っていないものということですね。
これがあっているのかどうかは3期のお楽しみですね。ま、ラノベで読んじゃうんですけどね。
では、また3期で
さようなら。
*1:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 13話
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*9:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 13話