やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。13話(前半。続) 考察
やっはろー
今回も
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」13話(前半。続)
の考察をしていきます。
以下多分にネタバレを含みます。
委員長未定
世間話もそこそこにしてめぐり先輩から重大なことを聞かされてしまいます。それは、体育祭運営委員長が決まっていないということなのです。めぐり先輩は体育祭の目玉競技が何たらと言っていましたが、それより先に委員長決めないといけないでしょ。
でも、目玉競技っていうのは奉仕部を誘い出す口実なのかもしれませんよ。実際、雪ノ下に進めてましたし。もちろん断られていましたが。その後由比ヶ浜にも断られて撃沈。あっ、比企谷には聞きもしてないですね。あたりまだね☆
どうでもいいけど、文化祭の時は「実行委員会」なのに体育祭の時は「運営委員会」なんだな。何が違うんだろう。
さてさて、そんな話の流れから雪ノ下が指名したのは相模だったのですね。あーーーこれはもう前途多難でしかない。もちろん、その場にいる全員が反対しています。
でも、雪ノ下が相模を指名する理由にはいちりあるんですよね。
雪
「トラウマの克服と同じよ、一度何かを失ってしまったなら、それと同等以上のものでしか購うことはできない。違う?」
比
言われて納得した。そうだった、こいつは泳げない奴を練習と称してプールに突き落とすタイプの人間だった。
これは笑いましたね。比企谷のモノローグが的確過ぎて面白さ極まれりです。たしかに今までも練習と称して過酷なことさせてきましたもんね。それを近くで見ていた比企谷だからこそ思いつく例えなのでしょう。いや、例えでもない気がする。雪ノ下の性格を考えると描かれていないだけで事実だったんじゃないかと思うレベル。
それに、比企谷自身がまさにその練習の真っ最中みたいな感じですよね。女の子と会話する練習と称して、日々罵倒される。なにそれ、ごほうb・・・比企谷がかわいそうじゃないか!!
そんな感じで持論を展開する雪ノ下に対して、周りの反応は当然ですが冷たいものです。だって、相模は文化祭の時に前科1犯ですからね。いや、もっとある気がするな。
調子乗って委員長に立候補する。
雪ノ下に押し付けようとする。
委員会に来ない。
委員会の出席率を下げる提案。
委員会に来ても委員長として機能していない。
そのくせいっちょ前に傷つく。
文化祭の開会挨拶でかみまみた、ではなく、かみまくり。
逃亡←重罪
閉会式でかみまくり。
その後も被害者面で同情を買っている。
以上で、前科10犯。極悪人じゃないか! 余計なのも交じっているような気もするけど気にしない。特に逃亡はダメ、絶対。逃亡だけでも相当罪重いよ。
雪ノ下の理由は相模を委員長に推薦するには納得できるのですが、委員長としての働きを問われると大きな不安が残るのです。そんな状況なので引きはきっぱり反対だと思っているようです。
比
人間そう簡単には変われない。ありがたいお言葉や、やさしい同情、安い決意表明くらいで変われるなら世界は変身ヒーローで溢れかえっている。
あの文化祭での失敗を通じで、相模が人間的に成長したとはとてもじゃないが思えない。成長していたら少なくとも俺に対して悪意を向けることはしないだろうし、周囲に同情することを強要するような真似もしないはずだ。
人は変われないのだ。もし変われるとしたら手段は一つ。
何度も何度も痛い目を見て、心に消えない傷を刻みつけて、その痛みからの回避本能によって、結果的に行動が変化するだけだ。
ゆえに相模に運営委員会委員長を任せるべきではないと俺は思う。
きっぱりと、任せるべきではないと思っているみたいですね。人が変わることや成長することにどれだけ諦観なんだとツッコみたくなる気持ちもありますが、比企谷の経験上仕方がないのかもしれませんね。
小さいころからいじめられてきた比企谷もアニメや原作の中で、中学まではまだ友達を作ろうと頑張っていた様子がうかがえます。毎度毎度新しいクラスになってもいじめられてきた比企谷も今度こそはと思っていたのでしょうが願いもむなしく、結局同じ結果になってしまうことの繰り返し。
このモノローグからするに、友達を作ろうという挑戦の中で比企谷が変わろうとしたのでしょうが、現実はそうではなかった。だから、人は変われないという結論に至った。変わろうと思っても結果は変わってないことに気づいた。
何度も何度もボッチに追いやられるという痛い目を見て、心に消えない傷を負っている。だから、高校になってからはその傷から回避するために友達を作ろうとせず自らボッチの道へと進んでいる。これが比企谷のいう変化とか成長とかいうものなのでしょう。
確かに、行動が変化するだけというのは的を得ていますね。行動しなければ何も変わらないっていうのはまさにその通りなんですよね。ブログも書かないと続かないわけですし・・・。AIがブログとか書いてくれたらいいのにな・・・。
しかし、傷からの回避本能っていうのは何を傷ととらえるかによって考え方が変わってきますよね。友達がいないことを傷だと思えば意地でも作ろうと思うでしょうし、失敗したことや、うまくいかないことが傷だと思えばその時点であきらめるかもしれない。
いずれは行動につながっていくのですよね。
とりえず比企谷は反対意見を持っていますが、雪ノ下の決定に逆らえるはずもなく相模が委員長に推薦されます。引き続き見ていきましょう。
相模を勧誘(ラノベ)
ここからはラノベのみの内容になります。
部室でのめぐり先輩とのやりとりの翌日、相模を委員長へ勧誘するために動くことになるのですが、いかんせん腰が重い。だって相模だし、凶悪だし。。。
とか考えていたのですが、ラノベでもこの辺はあっさり流されていましたね。途中で見かねた葉山が助け舟を出してくれたおかげみたいですが。なんで、葉山はそんなにいいタイミングで来るんだよ。
葉山ってば絶対自分の立ち位置わかってるよね。こういう時に自分が出て行ったらなんとかなるんじゃないかなとかわかっていそう。「自分が出て行ってもな~、およびじゃないしな~」とか考えちゃうんだけどな。そういうのないのかな。
まぁ、あっさり終わってくれたからここは良しとしよう。
黒幕登場
相模を委員長に祭り上げるのは無事に終わったのでさっそく会議ですが、やっぱり平塚先生がいましたね。やたら「若手」アピールがかわいそうに見えてきますがそっとしておきましょう。
平塚先生がめぐり先輩に指示を出して奉仕部を運営委員会に引き込ませたわけですね。どれだけ奉仕部が好きなんですかね、まったく。
アニメではいきなり会議が始まっていますが、ラノベでは委員長に相模を推薦したため委員長不在では会議を始めようがありません。だから待ってはいるのですが15分経っても来ないんですから、比企谷が言っていたように相模は成長していない確定しましたよ。
委員長様のおな~り~
由比ヶ浜が呼びに行こうとしたときに相模が登場です。いるんですよね、そろそろ呼びに行くかってなったら現れるやつ。連絡くらいしろって、原始人なの? スマホ持ってるでしょ?
あと、授業開始のチャイムが鳴ってるけど先生が来なくて「あれ? もしかして授業ないんじゃね?」的な空気の中、一応パフォーマンスのために職員室に呼びに行ってみるかって委員長が立ち上がった瞬間に「ごめん、ごめん」って入ってくる先生な。何に対して謝ってんの? いや、遅れたことに対してなのはわかってますけど、一瞬でも授業ないかもって期待を持たせたことにも謝罪は必要ですよ?
大学の時に、教授が授業を忘れて帰ったからっていう理由で設けられた補講のことも忘れて帰りやがったことを思い出した。補講になる理由がそもそも意味わからんし、その補講を忘れて帰るのなんて意味不明の極まれり。どんな記憶力してんだよ。まじで金返せ。いや、時間返せ。
悪びれる様子もなく適当に謝って入ってきた相模に対して、周囲の視線は冷たいものです。相模が入って来て早々、文化祭の時に仲良くなったであろう遥とゆっこを見つけてワイワイしているのを見てなおのこと周囲の反応は重たい。
でも、ワイワイしているのは相模だけで遥とゆっこの反応は薄いものでした。さすがにそんな周囲の目線に気づいてまともに挨拶はしていましたが、いまさら感はぬぐえない。
例えば、なんの悪びれる様子もなく相模が入ってきたときに、文実でのスローガン決めの時の比企谷みたいに大きなため息でもついて「文化祭の時もなんもできない割にさんざんかき乱したくせに、また相模が委員長やるんだ。しかも重役出勤って、反省って言葉の意味知ってる? あっ、傷えぐるようなこと言ってごめんなさーい」って現実突き付けた上に相模同様なんの感情も込めずに謝るまでやるやついないのかとか思ったけど。なにそれ、めっちゃ性格悪いじゃんそいつ。
もちろんアニメでも原作でもそんな光景はみじんもありませんよ。相模到着からの目玉競技考案への会議に入っていくのです。
おたのしみに。
さようなら。