やはり俺の考察ブログはまちがっている。(アニメ・数学)

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12話(後半) 考察

やっはろー

 

今回も

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」12話(後半)

の考察をしていきます。

 

 以下多分にネタバレを含みます。

 

 前回の記事はコチラ↓

error-of-consideration.hatenablog.com

error-of-consideration.hatenablog.com

 

 捜索開始 

 文化祭も終わりに近づき大盛況で幕を閉じれるかと思いきや、相模委員長の失踪事件が発覚した前回。どうせ校内にいるんですよ。だって見つけてもらえないもんね? という考えは比企谷も同じなようで。

自分の居場所を失った人間が望むこと、それは誰かに自分の居場所を見つけ出してもらうことだ。見つけてほしいから学校内にいる。それも、ちゃんと目に付くところだ。

 

*1

これはよくあるパターンのやつですよね。「探さないで」とか「一人にしないで」とか言っておきながらSNSに空の写真とかアップするんですよ。確信犯ですね。なんでそうなってしまったかは人それぞれ理由は違うにしても、自分の居場所がないって感じてしまうと精神的によろしくないんですね。

 

特に相模みたいにプライド高いならなおさら自分の居場所とカーストを人一倍気にして生きているんでしょうから、なおのこと他者評価が自分の存在価値の大部分を占めている。だから、この文化祭での出来事は相当堪えただろうな。

 

この後、アニメでは材木座に電話したあとに相模を見つけ出しますが、ラノベでは川崎にも聞いているんですよね。ここでまた一つ川崎の出番が減ってしまった。。。

 

材木座は「藪からスティックに」というセリフを残し、川崎比企谷の「愛してるぜ」にムキになっている様子がうかがえました。詳しくはラノベで。

 

マルタイ発見

比企谷が屋上に行くとそこには相模が黄昏ていました。やっぱり空が見えるところにいましたよ。関係ないか。 比企谷相模の説得に苦戦しているようです。それもそのはず、わざと相模が望んでいる言葉をかけないように言葉を選んでいるのでしょう。

 

きっと、相模は自分の存在を肯定してくれるような言葉を望んでいる。もちろん一回言われたくらいでは満足しないだろうから「そんなことないよ~」という茶番が始まるのは目に見えている。だから、比企谷はあえてその類の言葉をかけなかった。

雪ノ下が受けた依頼は、相模に委員長としての責務を全うさせることだ。集計結果だけ持って帰ったら、雪ノ下雪乃のしてきたことを否定することになる。今俺がなすべきことは相模南を委員長としてあの場に立たせること。そして、委員長としての栄光と挫折と後悔をきっちり与えてやることだ。そのためには相模が欲しがっている言葉をそのまま聞かせてやればいい。ただ、残念ながら俺ではそれができない。

 

*2

雪ノ下のしてきたこととは、相模が成長できるように助けることなのでしょう。前半は暴走して体調を壊していましたが、後半はそれなりに平常運転になっていたように思います。

 

今回の文化祭での相模の働きはとるに足らないものだったのは事実ですし、現にバックレることで迷惑までかけているのです。最初に相模が掲げていた自身の成長とは程遠い結果になってしまったようですね。

 

でも、この文化祭で自身の力量を把握して失敗を受け入れることも大きな成長なのだということなのでしょう。だからこそどんな状態であれ相模を委員長として最後までまっとうさせる必要があるのですね。

 

そして最後のセリフ「俺ではそれができない」の”それ”とは「相模が欲しがっている言葉をそのまま聞かせること」ですよね。なんか国語の問題見たくなってしまった。

 

では第2問「比企谷はなぜ”それ”ができないのか」

Let's think !

元ネタはコチラ

 

たぶん、相模が欲しい言葉というのは確実にあるのだろうけど、その言葉をだれから言われるのかも重要なのだと思います。お前が言うなよってときありますよね~。スローガン決めのときに相模と敵対している比企谷が、いくら相模がご所望の言葉を並べても響かないと考えているのではないでしょうか?

 

もしくは、自分はそういう役回りではなくのけ者にされてみんなから外れてすみっコぐらししています的な自意識からなのかもしれません。もしくは両方。これ、国語のテストなら解答欄足りないな。

 

すみっコぐらしとこびと図鑑ってごっちゃになりません? って小学生に聞いたら「ならない! なるわけない! こびと図鑑ってなに!?」って言われたなー。知らないんじゃ仕方ないよな。。。

 

 

 これは明らかに違いますね。。。

 

こびと図鑑ちょっとグロいな(笑)

 

閑話休題

比企谷が考えているところに葉山が登場します。ゆっこも連れていました。ここでの葉山相模にとっての救世主です。ほかの二人も同様。この時の会話は相模が欲しがっている言葉そのものだったことでしょう。

 

でも、比企谷からすれうわべだけの会話にしか聞こえないのですね。

雪ノ下は雪ノ下のやり方を貫いた。なら、俺は俺のやり方で正々堂々真正面から卑屈に最低に陰湿に。

「はぁ~。本当に最低だな。相模、お前は結局ちやほやされたいだけなんだ。かまってほしくてそういうことやってんだろ。今だって、『そんなことないよ』って言ってほしいだけなんだろうが。そんな奴、委員長として扱われなくて当然だ。」

相模

「何言って・・・」

「ほんとは雪ノ下みたいになりたかったんだろ。あんなふうに誰かに認められて求められて、頼りにされる人間に。だからインスタントに委員長という肩書を張り付けた。逆に誰かにレッテルを貼って見下すことで自分の優位性を確認したかった。それがお前の言う成長の正体だ。みんなたぶん気付いているぞ。お前のことなんてまるで理解してない。俺がわかるくらいだ」

相模

「あんたなんかと一緒にしないでよ」

「同じだよ。最底辺の世界の住人だ。よく考えろよ、お前に全く興味のない俺が一番早くお前を見つけられた。つまりさ、だれも真剣にお前を探してなかったってことだろ。わかってるんじゃないのか、自分がその程度の」

 

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ひきつるさがみん4連発

*3

比企谷に心理を見透かされ終始顔が引きつっている相模です。比企谷のことを見下しているるにかかわらず、自分の心に土足で入り込んでくるやつが嫌いで仕方がないのでしょうが、比企谷の言い分が図星なだけあってそれなりの反論ができない。だから、「一緒にするな」という言葉くらいしか出てこなかったのではないでしょうか。

 

最後のほうは、言葉に詰まって何も言えてないですね。わなわなと震えているだけでした。アニメでは目が印象的でしたね。感情が揺さぶられているのが伝わってきました。

 

比企谷のセリフで「世界の住人」っていうのがありますが、これって、言うのちょっと恥ずかしいですね。中2病感が満載な気がしてならない。相模には効果バツグンだったようです。そんなに比企谷のこと嫌いかね。

 

ここで、ラノベでの言葉も紹介しておきたい。結構気に入りました。相模の言う「成長」とは委員長という肩書で自分の優位性を確認し、周りを見下すこと。それに対しての比企谷のモノローグ。

けど、成長っていうのはそういうのもんじゃない。安易な変化を、成長だなんていって誤魔化すなよ。俺は、安易な変化を、妥協の末の割り切りを、成長だなんて呼びたくない。諦観の末路を「大人になる」だなんて言って誤魔化したくない。

これを読んだとき、小さいころ大人によく「大人だから」って言われたことを思い出した。何かにつけて「大人だから」と言って答えようとしない、答えをはぐらかす。なんでそうしているのかわからなかったし、それを質問しても「大人になればわかる」って言われて大体終わる。いや、終わらせられる。その言葉が強制終了の合図だったりもする。

 

そんなやり取りを繰り返していると、大人に質問しなくなる。「きっとこれを聞けば答えられないんだろうな」って思ったことは聞かないようになる。「大人になればわかるんだ」とおもって自分の中にとどめておく。そんなこんなで月日が過ぎ、20歳になって、1年、2年と何年たってもいまだわからないままでいる。

 

まだ自分は大人ではないのかもしれない。でも、もし「大人だから」という言葉が質問に対する逃げ方なのなら 大人にならなくてもいいと思う。疑問に思ったことを持ち続けて考え続けられるならずっと子どものままのほうが幸せかもしれない。

 

だって、大人だからピーマン食べなくていいって言われても納得できないでしょ? そうでしょ?(小並感)

 

話を戻して、この比企谷の演説は葉山に阻止されてしまいます。それも結構な勢いで胸倉をつかんできたので、比企谷も絶対びっくりしてるよ。

去り際

「・・・どうして、そんなやり方しかできないんだ」

 

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激おこ隼人クン&黄昏ヒッキー

*4

左上の画像は比企谷の演説を聞いているときの表情ですね。女子二人は引いている感じですが、葉山からは比企谷に対する敵意を感じます。めっちゃにらんでいますしね。

 

そして、比企谷の胸倉をつかみそれ以上は「言わせねぇよ」的な(古い)感じで壁ドンしてました。比企谷の口元は卑屈な笑みを浮かべていましたが、たぶん目は笑っていなかったんじゃないかな。

 

その後、葉山が去ったあとの比企谷はその場に座り込んでいます。葉山の対応にびっくりしたのでしょうか。こんなことを言えば怒るだろうとは思っていても、よもや手が出てくるとは思わなかったというところでしょうか。

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座り込むヒッキー

*5

こうなってしまったのは比企谷がこの方法を選んだから。自分にしかできない方法として選択した結果こうなったのなら、納得して次に進めそうなものですが、座り込んでしまうあたりを見ると比企谷もダメージを受けているのかもしれませんね。

 

そして、去り際の葉山の言葉は重要ですね。夏合宿のときくらいから葉山比企谷を意識しているのは何となくわかっていました。

変な意味じゃなくてだよ!!

海老名さん的意味じゃなくてだよ!!!

 

葉山比企谷が問題を解決できる能力があると思っているのでしょう。でもそのやり方が比企谷自身を傷つけることになっているということに憤りを感じているのではないでしょうか。

 

比企谷自身がどう思っているかは別として、少なくとも葉山比企谷の方法が、自分を犠牲にするものだと思っている。それは、葉山自身が避けてきた方法なのかもしれない。そうやって避けてきた方法で問題を解決されてしまうと、今まで葉山が避けていた方法を肯定することになる。だから、比企谷のことが気にかかってしまう。

 

ややこしいですよね。人が何考えてるかなんてわからないし。アニメだから好きかって言えますけどね。というかアニメじゃないと好き勝手言えないですよね。

 

その後は、無事に? 文化祭が終わったようです。開会式同様相模の挨拶はボロボロだったようですが、ラノベによると文化祭が大盛況におわった感動の涙で言葉に詰まっているという認識で終えられたようですね。

 

周りからは「がんばれ」的な野次もあったようですが、相模からすれば自分の未熟さゆえの失敗を美談としてとらえられてしまっているのも複雑ですよね。

 

 一件落着としていいのでしょうか。ハッピーエンドではなさそうですが、相模は被害者として扱われることで、自分の罪を少し軽く感じられているかもしれません。

 

次回で最後

さようなら。

 

 次回の記事はコチラ↓

error-of-consideration.hatenablog.com

 

*1:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。12話

*2:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。12話

*3:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。12話

*4:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。12話

*5:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。12話