やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9話(後半) 考察
やっはろー
今回も
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(後半)9話
の考察をしていきます。
以下多分にネタバレを含みます。
・呼ばれてないのにやっぱいる
場所探しをしているときに見つかってしまった。一番厄介そうな人に見つかってしもうた。そう、雪ノ下陽乃です。2人を見つけたとき陽乃は比企谷のことしか呼んでいなかった。比企谷君”たち”とも言わずに比企谷単品を言っていた。もしかしてと思っていたら、案の定由比ヶ浜のこと忘れていましたね。
陽
「えーっと・・・なにヶ浜ちゃんだっけ?」
そこ忘れる? って部分を忘れてらっしゃる。独特な記憶の飛ばし方ですこと。比企谷曰、何か意図があってのこと。つまりわざとらしいですね。たしかに、なんの悪びれる様子鳴く、一回会ったい相手に「お名前は?」って聞くのはハードル高いよ。それをやってのける陽乃、恐るべし。そういうことを陽乃が分かってないわけはないから比企谷は何か裏があると考えたのでしょう。
このあとの3人の会話も印象的でしたね。それに新情報が続々解禁したので、まずはその情報たちから。ラノベでのものも含みます。
・ゆきのんママは陽乃より怖い
・雪ノ下は自分から一人暮らしをしたいと言った
・どこの家庭でも父親は娘に甘い
くらいかな。いや、最後のは違うな。これは新事実ではなく普遍の事実だな。英語なら現在形で書くくらいの普遍性があるレベル。
まずは一つ目から。雪ノ下家ではゆきのんママが最大の権力者だそうです。母の言うことは絶対なんだとか。たぶん娘2人だからこういう構図になるのかな? 息子とかいたらまた変わってきそう。それでもゆきのんママは従わせるんだろうけど。
陽
「母がなんでも決めて従わせようとする人だから、こっちが折り合いをつけるしかないんだけど・・・雪乃ちゃんそういうのへたっぴだから」
これまでの話の中で雪ノ下が匂わせてきた家族の問題が少しずつ浮き彫りになってきましたね。自分の意見に従わせようとする人はどこにでもいるのですが、果たしてゆきのんママはどんなタイプなんでしょう? きっとお上品な感じだからヒステリー気味に強引に服従させるなんてタイプではないと思いますが、なんにせよ厄介なボスには変わりないでしょう。
それに、ゆきのんママの性格は雪ノ下の一人暮らしにもかかわっているはず。雪ノ下が自分から一人暮らしを言い出したのは陽乃も意外だったらしい 。陽乃曰、ゆきのんママは当時も反対しており、今も認めて何だろうとのこと。
なんでも従わせようとする母に自分より完璧な存在の姉を持つ雪ノ下は相当居心地悪いでしょうね。それに、自分に正直に生きている雪ノ下なら、なおさら引け目を感じているんだろうな。
お次は、3人の会話から。といっても主に陽乃と由比ヶ浜の会話から。
陽
「で、今日はデートだったのかな? だったら邪魔しちゃってごめんね」
由
「い、いえ。別にそういうわけでは・・・」
陽
「ふぅん・・・。その照れ方は怪しいなー。けど、もしデートだったんなら・・・」
「・・・雪乃ちゃんは、また選ばれないんだね」
陽乃はいったい最後のセリフをどういう気持ちで行ったのでしょう。「また選ばれない」というのは過去にも選ばれないことがあたっからこそのセリフなのでしょうが、それがいったいいつで相手が誰でなどは想像するしかありませんね。
陽乃からすればかわいい妹なのでしょうが、同級生からすれば雪ノ下は容姿端麗、品行方正、頭脳明晰の3拍子です。うかつに近づきずらい雰囲気はバシバシ感じ取れますが、中には好意をもって近づいてくる連中もいた。それは1話で明らかになっています。でもそこから先がなかったのでしょうね。
好意は示されていたけれど、同時に好奇の目もむけられていた。それに雪ノ下が気付かないはずがない。そうなると自ずと他人との関係は発展しずらくなる。そもそも雪ノ下はそんな関係望んでいないと思う。
それに、並の男子が雪ノ下の性格についていけるとも思えない。やっぱり並の男子は並の女子とでこそ釣り合いが取れるというものなのでしょう。だから雪ノ下は毎回選ばれることはなかった。
的な意味なのかな?
知らんけど。
この会話の流れを継いでかさらに意味深発現は続きます。
比
「雪ノ下さんはうちの卒業生だったんですよね」
陽
「ん、そーだよ。比企谷くんの3つ上。で、今はすぐご近所の国立理系だよ」
由
「あ、じゃあ、ゆきのんの進路志望と一緒なんですね」
陽
「・・・ああ。雪乃ちゃん、国公立理系志望なんだ・・・。昔から変わらないなぁ・・・。お揃いで、お下がりで・・・」
由
「あの・・・。陽乃さんはゆきのんのことが嫌いなんですか?」
陽
「やだなぁ。そんなことあるわけないじゃない。私は雪乃ちゃんのこと大好きだよ。ずーと、私の後を追いかけてくる妹のことが可愛くないわけないよ」
(中略:由比ヶ浜が陽乃に雪ノ下を好きか聞かれ、力強く好きだと答えて、必死に理由も言う。)
陽
「そう・・・。それならよかった。みんな最初はそう言ってくれるんだよ。でも、最後はみんな同じ、雪乃ちゃんに嫉妬して拒絶する。・・・あなたは違うといいな」
由
「・・・そんなこと。しないです」
ここでまた新情報解禁です。雪ノ下は国公立理系志望だということと、姉である陽乃も同じ志望だったということ。妹が同じ志望だということが分かったときの陽乃は、どこか遠くを見つめているというか、「またか・・・」てきな思いを抱いていそうですね。
陽乃のセリフにあるように雪ノ下のことが嫌いではなく、大好きで可愛いと思っているけれど、そんな雪ノ下の行動はよく思っていないというところでしょうか。今回でゆきのんママが話に上がっていますから、ゆきのんママと陽乃と雪ノ下の関係が大きく影響していそうです。
そして、由比ヶ浜のゆきのん大好きアピール。アピールってつけると「大好きって言っている私可愛いアピール」みたいに急に裏がありそうに聞こえるのは私だけ? そうですか。とりあえず由比ヶ浜の場合はそんな裏はないでしょうから、雪ノ下のことが本当に大好きで可愛いと思っているのでしょう。
結構な勢いで雪ノ下への愛を語った由比ヶ浜に対して、陽乃は冷めた口調でお礼を言いさらにつけくわていました。きっと今までも雪ノ下に対して由比ヶ浜みたいに好きだと言ってくれる人はいたのでしょう。でも、雪ノ下があまりにも完璧すぎるから、みんな最後は嫉妬してしまう。雪ノ下が実際に完璧か否かはわからないにしても普段の立ち居振る舞いから周囲は完璧だと認識する。
たぶん陽乃は雪ノ下が完璧ではないことを知っている。そもそも自分の後を追っかけてくるのだから完璧だとは言い難いのだろう。完璧ではない存在に勝手に完璧だとレッテルを張って自分と比べて嫉妬して拒絶して、結局雪ノ下は一人になってしまう。そんな状況にも動じない雪ノ下を見て、動じていないように見える雪ノ下を見て、さらに周囲の認識はより強固なものになっていく。
それに、由比ヶ浜は雪ノ下を褒めている内容は、完璧だけど抜けているところがあるという種のものだった。陽乃からすれば”完璧だけど”という前提がすでに違うと思っているのかもしれない。完璧だと思っているからこそちょっとポカやらかすと可愛いってなるけど、普段からポカしかしないと「なんだこいつ」ってなる。というかポカとか緩い言い方で済ませてない。明らかなミスとしてとらえるまである。
あと、雪ノ下を拒絶するもっとも単純な理由は恋愛がらみだろうな。もっとも男を取られるような心配をするような人たちは、最初から雪ノ下に好意を寄せたりはしないだろうけど。
だらだら書いてまずが、けっきょく過去のことはわかりません。今後の話の中で雪ノ下の回想シーンがあることを期待しておきましょう・
・ハイヤー
花火も終わり3人が帰ろうとすると陽乃を迎えに来たハイヤーが1台。そこで陽乃が余計なことを言ってします。さすがにこれは申し訳なさそうにしていたけれど、比企谷と由比ヶ浜にとっては衝撃的なものだっただろう。比企谷はそっぽ向いて喋っていたし。
陽乃が言った内容は簡単に言うと
・ハイヤーに傷は残っていない
・事故の日に雪ノ下も同乗していた
前回の合宿の帰りの疑惑が確信に変わった瞬間です。入学式の事故は雪ノ下も関わっていたのですね。
その事実を考慮すると、由比ヶ浜の誕生日をお祝いしたときの会話がの真意がわかります。
雪
「あなたたちは助けた助けられたの違いはあっても等しく被害者なのでしょう? なら、すべての原因は加害者に求められるべきだわ。どちらも悪くないのなら始めからもめる必要がないのよ。だから、ちゃんと始めることだってできるは。・・・あなたたちは」
この時の加害者とは自分のことを指していたのですね。だから、ちゃんと始めることができると言った。ただし、”あなたたちは”という制限をつけて自分を外した形で。
この時から負い目を感じていたのですね。それに、1話で由比ヶ浜の名前を知っていたのはこの事件があったからなのかな? とも思ったりする。
今回はこのへんで。
さようなら。