やはり俺の考察ブログはまちがっている。(アニメ・数学)

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 2話(後半。続) 考察

やっはろー

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」2期2話(後半。続)

の考察をしていきます。

 

 以下多分にネタバレを含みます。

 

 

事後処理

 比企谷の告白を振った海老名さんはそそくさとその場を後にしますが、戸部はこの展開に一人置いてけぼり。この状況では戸部もフラれたようなもんですが、告白はしていないのでまだフラれてないという認識だそうです。

 

それと、比企谷の告白が偽装告白だと気づいていない戸部は、比企谷のことをライバル認定していましたね。

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ひとり平和なとべっち

*1

 逆に気合の入った戸部が去った後は葉山の番です。葉山比企谷が偽装告白のようなやり方しかできないとわかっていたようですね。葉山にとって比企谷の方法は自己犠牲に映っているはずです。

 

そして、自己犠牲は葉山がこれまで避けてきた方法でもあり、比企谷の方法を認めてしまうと葉山自身を否定することになる。だから、こんなに苦い顔をしているのでしょうか。

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比企谷のことを見ない葉山

*2

比企谷はこの方法しかないと言っていますが、少し息が荒くなっていたりと普段の落ち着きはなくなっています。おそらくダメージはあるのでしょう。最も大きいのは自分でもこの方法が最善ではないとわかっていることにあるのかもしれません。

 

最後は奉仕部の皆さんです。ここが厄介というか、最も考慮しないといけない面々ですね。まぁ、弁解する間もなく雪ノ下には否定されてしまいます。

「・・・あなたのやり方、嫌いだわ」

「うまく説明できなくて、もどかしいのだけれど・・・。あなたのそのやり方、とても嫌い」

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まっすぐ比企谷を見る雪ノ下

*3

 なぜうまく説明できないのでしょうか? 困ったものです。ちゃんと説明してくれなきゃわからないじゃないか! といっても「能無し」とか言われそうなのでこっちで考えましょう。

 

おそらく「説明できない」理由は感情の問題だから。雪ノ下にとって比企谷はもう他人ではなくなっている。だから、比企谷自身が犠牲になるような姿を見ると心が痛む。でもその痛みをうまく説明できない。

 

というか、そもそもが説明できるような痛みではない。包丁で切ってしまったから痛いなら物理的なので分かりやすい。でも、あなたが傷つくのを見ると心が痛いは心理的で目に見えないからわかりずらい。

 

それに、雪ノ下はこういう感情になった経験が少ないから、この痛みを説明できずにいるのではないでしょうか?

 

一方の由比ヶ浜は違います。ちゃんと比企谷に思いをぶつけていました。

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感情爆発

*4

 ちゃんと「こういうの、いやだ」と言葉で表現する由比ヶ浜です。子どもみたいに直接的な表現ですが、一番伝わりやすいですよね。

 

そら、由比ヶ浜からしたら自分の好きな人が、たとえ嘘だとしてもほかの誰かに告白しているところなんて見たくも聞きたくもないですよね。

 

でも、雪ノ下同様に比企谷という男も人の感情には鈍感なようで、由比ヶ浜がまっすぐぶつけてきた感情から目を背けて言い訳をしています。(画像右上)ただ、比企谷自身は自分が喋っていることが言い訳で、欺瞞で、詭弁であることは自覚しているようです。

 

涙まで見せた由比ヶ浜比企谷の前から去ってしまいます。残された比企谷は一人でため息とつくしかありません。

 

ここで、2話のタイトルを見てみましょう。

「彼と彼女の告白は誰にも届かない。

でしたね。

 

おそらくここでいう告白とは「好きです」という意味の告白とはまた違ったものなんだと思います。「彼」や「彼女」がだれを指しているのかによって「告白」の内容も変わってきそうですね。

 

「彼=比企谷」の場合、告白=海老名さんへの偽装告白のこと

このとき、告白自体が偽物なので誰にも届かない。

 「彼=戸部」の場合、告白=海老名さんへの告白

このとき、戸部は告白できていないから、戸部の思いは届いていない。

「彼女=由比ヶ浜」の場合、告白=比企谷への涙ながらの言葉

 このとき、比企谷由比ヶ浜の気持ちを受け止め切れていないので届いていない。

 

というところでしょうか。ほかにも葉山三浦海老名さんなども考えられそうですが、この辺りの人の「告白=自分の思っていること」はだれか知らには届いていそうなので割愛します。

 

答え合わせ

修学旅行の帰りに海老名さんと答え合わせの時間です。結局、海老名さんの意図をくみ取れていた比企谷なので合格点をもらえようです。

 

ただし、海老名さんの発言には意味深なものがあしました。

エビ

「私、腐ってるから」

「・・・なら、しょうがないな」

エビ

「そう、しょうがない。誰も理解できないし、理解されたくもない。だからうまく付き合っていけないの」

「私、ヒキタニくんとならうまく付き合えるかもね」

「冗談でもやめてくれ。あんまり適当なこと言われるとうっかり惚れそうになる」

エビ

「そうやって、どうでもいいと思ってる人間には素直になるところは嫌いじゃないよ」

(中略)

「私ね、今の自分とか、自分の周りとかも好きなんだよ。こういうの久しぶりだったから、なくすのは惜しいなって。今いる場所が、一緒にてくれる人たちが好き」

 

「だから、私は自分が嫌い」

 

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比企谷にしか見せない姿

*5

 いまだにこの部分がよくわからないんですよね。

 

海老名さんは、自分のわがままで周りの環境を失わないようにしている自分が嫌いなんでしょうか? それだと単純すぎな気もする。

 

あと、「どうでもいいと思ってる人」っているのは比企谷海老名さんをどうでもいいと思っているということでしょう。そして「どうでもいいと思っている人”には”」といことは、逆に「どうでもよくない人」がいるということなんですね。

 

そんな「どうでもよくない人」に対しては、比企谷は素直じゃないとまで言っている。たぶん、海老名さんは奉仕部の関係を指して言っているのでしょう。

 

三浦由比ヶ浜比企谷が仲いいと気づいたのと同じように、海老名さんもそれくらいは気づく。女の子は結構そういうところ見ているイメージ。

 

その様子に気づいたから、比企谷にとって「どうでもいい人」と「どうでも良くない人」がいることと、それぞれに対する態度が違うことにも気づいたのでしょうね。

 

海老名さんとのやり取りの後、比企谷のモノローグ

けれど、一番の大嘘つきは俺だった。 

 

*6

海老名さんに対しての告白も嘘。

告白前、雪ノ下由比ヶ浜に「丸く収める方法がある」といったのも嘘。

由比ヶ浜に対しての言い訳も嘘。

 

自分の気持ちに対しても嘘をついている。

 

これらのことを指しているのかなと思いました。比企谷本人も自分が嘘をついていると自覚しているので良しとしたいですが、どうでもよくない人たちには素直じゃないので、今後の出方が楽しみです。

 

では、さようなら。

*1:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 2話

*2:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 2話

*3:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 2話

*4:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 2話

*5:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 7巻&2話

*6:©渡 航、小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。続 2話