やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 7話(前半) 考察
やっはろー
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」2期7話(前半)
の考察をしていきます。
以下多分にネタバレを含みます。
兄妹は仲良しが一番
のっけから平和ですね。仲良し兄妹のやり取りをほほえましく見られて幸せです。現実の世界で、これほどまでに仲のいい兄妹がそれだけの割合で存在するのかには目を向けないでおきましょう。
アニメではこまちのキャピキャピしたナレーションと、洗剤のところになったら急にトンが下がるところがさすがは悠木碧氏! としか見ていませんでしたが、ラノベでは小町のプレゼントリストの内容が換金性高めなことに比企谷は気づいていたみたいです。末恐ろしい妹よ。。。
そして、もっと大切なのは「お兄ちゃんの幸せ」の部分。この前、小町と喧嘩と仲直りをしたばかりなのでこの言葉には重要な意味を感じます。
比企谷と由比ヶ浜、雪ノ下の関係性を理解して、小町は生徒会選挙の依頼解決の目的を比企谷に与えました。そんなことができるからこそ、今の奉仕部が少しギクシャクしていることにも薄々気付いているのではないでしょうか。
そういう気づかいができる妹には、比企谷も優し顔にならざるを得ませんね。
帰宅してからの小町と比企谷のやり取りも微笑みしいものでした。小町のまっすぐな視線が仲の良さを物語っています。
妙に視線がまっすぐすぎるので小町の比企谷に対する気持ちを表しているのかと思うんですが・・・考えすぎか。
それにしても、冗談で「愛してる」なんて兄妹で言い合うっていうのは仲いいですね。小町はそうでもないみたいですけどね。(笑)
ちなみにラノベではこの場面で母が登場します。もちろんセリフもあるので、ぜひ比企谷家の団欒をお楽しみください。お父さんいないけどね。まぁ、父はどこの家庭でもノーカン、ノーカン。特に娘がいる場合は。・・・全然全く一切予定とかないけど、娘の父になるのがつらくなってきた。(´;ω;`)
魅せる横顔
学校での帰りに由比ヶ浜が比企谷に声をかけていました。その時の顔が不安そうなんですよね。
眉毛がハの字になっているから不安そうに感じるんですかね。6話の考察に続き眉毛とか表情の話に興味が出てきている今日この頃。
部活に一緒に行ってくれるという比企谷の言葉に元気になる由比ヶ浜もかわいらしいものです。やっぱり大人でも子どもでも(特に子ども)元気よくしていると「かわいいな~」ってなりますよね。
部活に一緒に行くと言ったにもかかわらず、今日も先に行ってしまう比企谷に不満顔ですね。さっきは不安顔だったけど今回は不満顔。似ているようで全然違うのが日本語の妙なのでしょうか。(”妙”とか言ってみたかっただけ)
比企谷としては一緒にいるところを周囲に見られないようにという自意識過zy、配慮なのでしょうが、由比ヶ浜はそんなことされると逆に見られたくないみたいで傷つきますよね。すねてもしょうがない。
その後の部室までの会話が結構重要でしたね。一番は由比ヶ浜は比企谷がいろはを手伝っていることに築いているということです。
そうなると、雪ノ下も気づいていても不思議ではない。というか気づいている。由比ヶ浜と雪ノ下は比企谷のことを話さないと言っていたので、共通認識にはなっていなくとも雰囲気で感じ取ったのでしょう。
由比ヶ浜と雪ノ下だけの部室は依然と違った空気管でしょうね。比企谷の話をしないというよりか、意図的に避けている様子が想像できます。
由比ヶ浜と比企谷が話している最中に気になったことが一つ。アニメの描写では、由比ヶ浜が比企谷のより一歩前に出ているんですよね。
画像では伝わりにくいですが、確実に比企谷の一歩前に出ています。ラノベではこのような描写はなく、お互いに反対方向の窓の外を眺めているというものでした。
お互いの表情を窺えないという状況をアニメでは由比ヶ浜が前に出ることで表現したのでしょうか。
由
「・・・また、一人でやるの?」
比
「俺はやんなきゃいけないことがあるからやるだけなんだよ。お前は気にしなくていい」
由
「気にするよ・・・」
比
「俺のことより、ほかに気にすることあるだろ」
由
「うん・・・」
由
「ゆきのん、生徒会長やりたかったのかな・・・」
比
「・・・わからん」
由「あの依頼さ、やっぱり部活として受ければよかったと思う。ゆきのんなら、やっぱり受けてたと思うし」
比
「・・・なんで、そう思うんだ?」
由
「だって、そういうの乗り越えようとするのがゆきのんだと思うから。だから、いいきっかけかもって、思ったんだけど・・・」
比
「そうか・・・。まぁ、前ならそうかもな。・・・今は、どうだろうな」
由
「うん・・・」
7話が始まって数分でいろんな表情を見せてくれる由比ヶ浜です。感情豊かに表情に表すことはできるけど、言葉にはうまく表現できないというところでしょうか。雪ノ下のことと言っているときも、つまりながら言っているような雰囲気を感じました。
それと、由比ヶ浜の表情が変わる場面は基本的に横顔の演出になっていることにも意味がるのでしょうか。演出のことに関しては全くの素人なのでわかりませんが、何かを感します。キテマス、キテマス。
廊下での由比ヶ浜と比企谷の会話を見ていくと。「また、一人で」という言葉には「頼ってくれないのか」と問うているような印象でした。比企谷にとって私はどんな存在なのかが分からなくなっているようにも見えましたね。
それに対する比企谷の返答は今までと変わらず、自分にできることが限られているからしているだけというものです。「やらなきゃいけないこと」とは「雪ノ下を生徒会から遠ざけるということ」、「いろはを生徒会長に推したこと」なのでしょう。それらの責任を取る方法が「(俺には)一人でやる」しかないと言っているのでしょう。
相変わらずの比企谷に由比ヶ浜も無理に笑うしかありませんが、比企谷に話題をそらされています。「ほかに気にすること」とは雪ノ下のことでしょうか? もしくは戸部と海老名さんのことでしょうか? 比企谷としては話題をそらすことができればなんでもOKなのでしょう、きっと。
由比ヶ浜は「ほかに気にすること」として雪ノ下の生徒会長の話題を振っていましたね。雪ノ下が生徒会長に未練があるということは感じ取っていたようです。
そして、その未練を断ち切るためにいろはの依頼を真正面から受け止めるべきだったのだと改めて提案しているのでしょう。「部活として受けるべき」という言葉には「今からでも遅くない」というニュアンスも含まれているんでしょうか。
「今からでも自分たちを頼ってほしい」という由比ヶ浜の少しの思いが込められているような気がしました。
比企谷の返答の中で「今はどうだろうな」というセリフがありますが、これは雪ノ下が以前と変わってしまったということを意味しているのだと思います。たぶん、まだ「わかるものだとばかり思っていた」という雪ノ下の言葉を引きずっているのでしょう。
雪ノ下は自分が求めたものが奉仕部にはなかったのだと認識してしまったから、もう今までのような振る舞いはできないかもしれない。そういう思いが比企谷にはあるのかもしれません。また、そうなってしまったのも自分に原因があるのかもしれないとも考えているのでしょう。
こんなにも深刻な話をしていたにもかかわらず、部室に入るときの由比ヶ浜の元気よく挨拶する姿には胸が痛みました。
周囲に気を使って、空気を読んで、自分の感情を出すことで余計な心配をかけないようにしている人って、いつか爆発するようなイメージなんですけどね。そうならないことを祈ります。
今回はいろいろな表情を見ることができました。
こういう楽しみもあるのだと知れたので何よりです。
今回はこの辺で
さようなら。